検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査

ウィキメディア財団と検索エンジンDuckDuckGoは、検索エンジンからウィキペディア(Wikipedia)へのアクセス方法とその頻度についての調査結果を発表しました。 目次 ウィキペディアにとっての検索エンジン検索エンジンにおけるウィキペディアの存在感ナレッジパネルの…

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ウィキメディア財団と検索エンジンDuckDuckGoは、検索エンジンからウィキペディア(Wikipedia)へのアクセス方法とその頻度についての調査結果を発表しました。

ウィキペディアにとっての検索エンジン

ウィキペディアには毎月世界中から150億以上のページアクセスがあります。2020年において、そのアクセスは75%が検索エンジンからであり、そのうちの90%がGoogle経由であると報告されています。このように、ウィキペディアは読者の獲得を検索エンジンに大きく依存していることがわかります。

しかし、ウィキペディアで知識を得ているユーザーはここで把握されている数よりはるかに多いのではないか、と推測されていました。その理由が検索エンジンにおけるナレッジパネルの存在です。ナレッジパネルは検索クエリに応じて右側に表示される詳細情報であり、多くの検索結果ではウィキペディアからの要約文が表示される傾向があります。このナレッジパネルの存在がウィキペディアへのアクセスを不要にしている可能性があるのです。

ナレッジパネルの例(Google検索で「DuckDuckGo」と検索した際、検索結果一覧の右側に表示される)

ウィキメディア財団とDuckDuckGoは、同検索エンジンにおけるウィキペディアの存在感がどの程度かを調査しつつ、この可能性についても検証しました。DuckDuckGoは8月においてウィキペディアへのアクセス源としては4位であり、比率としては1.25%と小さいですが、それでも8,910万のアクセスがあります。今回、対象地域は米国とドイツが選ばれました。

検索エンジンにおけるウィキペディアの存在感


《Yuichi Tateishi》

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