カオナビの人材データプラットフォーム構想

人材管理システムを提供する「カオナビ」が、成長可能性に関する資料を公開。中期成長のグランドデザインとして、売上高100億円、営業利益率30%を目指すことを示した。

注目する理由: カオナビは人材管理に加え、労務給与計算など外部サービスと連携できる。働き方の多様性とともに重視されるタレントマネジメントで、「人材データプラットフォーム」構築を構想に掲げる。

カオナビ 売上計画

タレントマネジメントシステム『カオナビ』サービス開始は2012年。来年4月で10周年を迎える。社員の顔を「見える化」するというアプローチは、タレントパレットはじめ競合他社も導入する部分となった。

成長戦略の二本柱が「利用企業数」「ARPU(顧客単価)」それぞれの拡大だ。

利用企業数は2021年3月時点で2,061社(前年比15%増)と、前年までと比べ獲得は鈍化。認知度向上やセールスパートナー活用、解約抑制で継続的な拡大を目指す。

ARPU拡大に寄与するのは登録人数の拡大と、追加オプションの利用。エンタープライズ企業の増加も寄与するほか、「人材データプラットフォーム」の構築を掲げる。

人材データプラットフォーム構想は、人材教育や人事コンサル、適性検査、求人マッチングなどに使える包括的なプラットフォームを目指すというもの。2017年より資本参加したリクルートとの協業も駆使する。

タレントマネジメントシステム市場は約2,000億円と、現段階では市場はさほど大きくない。一方、上記構想が実現できれば、TAM(市場機会)は8.4兆円に広がるという。

(記事提供元: 経済をシンプルに解説するStrainer)

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