株式会社朝日新聞社と株式会社オトナルが共同でポッドキャストの利用実態調査を実施し、その概要を発表しました。対象は、20歳から69歳の男女10,000人です。
目次
1ヶ月に1回以上ポッドキャストを聴く割合は14.4%、年齢層では20代が最多
10,000人を対象にした調査では、ポッドキャストを1ヶ月に1回以上使用する人の割合は14.4%でした。男女比では男性が56.8%と半数を超えており、年代別では20代が男女合計で27.5%と最も多い結果となりました。朝日新聞ポッドキャストユーザー(n=206)に限ると、20代が3分の1を占め、さらに高い比率となりました。
非ユーザーと比べてビジネスパーソンと学生が多く、企業の意思決定層が14.3%
ポッドキャストユーザーの職業に関する調査では、非ユーザーと比較してビジネスパーソン(フルタイムの就労者)が多い傾向がみられました。また、経営層と管理職を合計した意思決定層が14.3%、医師や弁護士などの資格業が4.0%と、非ユーザーよりも多いことがわかりました。学生に関しても4.8%と非ユーザーの2.4%に比べて多い結果になりました。
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ポッドキャストユーザーは非ユーザーよりも情報感度が高い
ポッドキャストユーザーの情報に対する感度は、非ユーザーに比べて相対的に高く、ユーザーの80.7%が「少しでも興味があることは自分で積極的に調べる方だ」と回答しました(非ユーザーは70.4%)。他の全ての項目も、ユーザーの方が10ポイント以上高い結果となりました。特に朝日新聞ポッドキャストユーザーは、同項目で非ユーザーを40ポイント近く上回っています。
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ポッドキャストを聴く方法は、Apple Podcastを抜いてSpotifyが34.9%でトップ
ポッドキャストを聴く方法・聴くプラットフォームでは、オーディオ ストリーミングサービスのSpotifyが34.9%でトップ。続いてApple Podcast(29.7%)、Amazon Music(24.0%)、Webサイト(18.5%)、Google Podcasts(14.6%)の順で使用率が高くなっています。
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その他、自由回答では、「運動している時間も学習できる」「家事をしながら楽しめる」など「ながら聴き」の機能性を評価する声が多かったほか、「耳が空いている時間にいろんな知識を吸収できるようになった」など情報の有益性を評価する声もありました。
また、ユーザーの57.9%がポッドキャストで聞いた情報について一定の頻度で検索を行い、29.9%が一定の頻度で購入をしていることが明らかになりました。朝日新聞ポッドキャストユーザーに限ると、76.4%が検索を行い(ユーザー全般+18.5ポイント)、58.3%が購入をしており(ユーザー全般+28.4ポイント)、ポッドキャストで得た情報に対して、ユーザーは積極的な行動を取る傾向があると考えられます。
■調査概要
実施時期:2021年12月3日(金)~12月4日(土)
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:20~69歳の男女、全体調査10,000人、ポッドキャストを月1回以上聴く人への調査600人(人口構成比に準じてウェイトバック集計を実施)、朝日新聞ポッドキャストユーザーへの調査206人(人口構成比に準じてウェイトバック集計を実施)