日本経済新聞社は、「日本経済新聞 電子版」の有料会員数が、国内有料デジタルニュースとして初めて100万人を突破したと発表しました。2024年12月1日時点で有料会員数は101万人に達し、2023年同月と比べて13％増加しています。
日経電子版は2010年3月にサービスの提供を開始し、個人需要を取り込みながら成長を続けてきました。近年は、企業の情報収集および人材育成、教育機関の学習教材など、法人・教育分野での導入が急速に広がっています。専門メディア「NIKKEI Prime」シリーズなども合わせると、デジタル有料購読数は2023年12月に100万を超え、2024年12月1日時点で117万に達しました。
また、日本経済新聞社は、英フィナンシャル・タイムズ（FT）を2015年に買収しており、英文媒体「Nikkei Asia」とともにデジタル有料購読数を拡大しています。日経とFTを合わせたデジタル有料購読数は合計370万となり、米ニューヨーク・タイムズ、米ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズに次ぐ世界3位の規模のデジタルニュースメディアとなりました。
日本経済新聞社は、有料会員のニーズを反映させ、今後は「読む」から「読んで、使える」サービスへと進化を図る方針を示しています。法人や教育現場での導入が増加する中、メディアサービスとして進化を続けることが、さらなる成長の鍵となりそうです。
