「コミュニティで日本のメディア企業を支援する」クッキー後を睨んだPMP構想も・・・PIANO Japan塩谷社長

Media Innovationでは、メディアのグロースを支援するプロダクトを提供するPIANOの協力の下、オンラインカンファレンス 「Media Growth Summit 2022」 を5月27日(金)に開催します。業界のキーパーソンがメディアの成長に向けた戦略を語ります。 今回のスポンサーとなるP…

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「コミュニティで日本のメディア企業を支援する」クッキー後を睨んだPMP構想も・・・PIANO Japan塩谷社長
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Media Innovationでは、メディアのグロースを支援するプロダクトを提供するPIANOの協力の下、オンラインカンファレンス 「Media Growth Summit 2022」 を5月27日(金)に開催します。業界のキーパーソンがメディアの成長に向けた戦略を語ります。

今回のスポンサーとなるPIANO Japanは、メディアのグロースを支援する多彩なプロダクトで世界中のパブリッシャーを支援しているPIANOの日本法人です。2011年から日本に進出して10年余り、国内でも主要なパブリッシャーに採用されてきました。

同社では様々なプロダクトでメディアの成長を支援しているほか、今年はメディア業界を活性化するためのコミュニティ「PIANOコミュニティ」にも力を入れるということです。同社代表取締役社長の塩谷亮氏に聞きました。

―――改めてPIANOについて教えてください

PIANOはメディアビジネスの基盤を提供する会社です。具体的には、顧客獲得から囲い込みまでのメディアのカスタマージャーニー全体をサポートするようなデータ分析と、収益化のためのプラットフォームをSaaSとして提供しています。

特にサブスクリプションの基盤となる会員管理やプラン管理、CDPによるオーディエンスデータ管理、そのデータを活用したマネタイズ支援などに強みがあります。直近ではソーシャルメディアへの投稿を最適化する「Social Flow」を買収により加えたほか、マーケティング最適化、コンバージョン分析、視聴分析などを行う「PIANO Analytics」も強化しています。

事業としてはSaaSの提供に加えて、事業成長のためのコンサルティングも行っています。特にサブスクリプションを立ち上げる際には、何を有料コンテンツとして提供するかといった企画設計から、実際にローンチした後に、どのように伸ばしていくかの戦略立案など様々な課題があります。これをメディアの皆さんと伴奏しながら行うような事にも取り組んでいます。また、昨今ではゼロパーティデータ構築のお手伝いなども増えています。

―――どのくらいのパブリッシャーに採用されているのでしょうか?

世界では17箇所の拠点があり、1000社以上の採用実績があります。日本でも2011年から旧シーセンス株式会社が活動していたことからCDPを中心に主要なパブリッシャーで採用されています。直近では日本でも広告に加えて新しいビジネスモデルの一つとして、サブスクリプションに対する関心が高まっていて、こちらの採用も増えてきています。

―――今後はPIANOコミュニティに取り組んでいくと聞きました

はい。先程申し上げたように日本でも多くのお客様にPianoのプロダクトを利用いただいています。お客様同士はある意味では競合ですが、協力し合うことで、日本全体のメディアの活性化に繋げる事もできるのではないかと考えました。そこで、PIANOを利用いただいている全てのお客様が含まれる「PIANOコミュニティ」を立ち上げます。

「PIANOコミュニティ」では各種イベントのご招待、イベントを通じた各社のネットワーキング、メールマガジンの配信などを行いつつ、特に重要と思われるテーマについて「PIANO Publisher Hub」「PIANO Knowledge Hub」という2つのワーキンググループを構築します。

―――「PIANO Publisher Hub」はどういったものでしょうか?

これは広告ビジネスの成長のためのコミュニティになります。

現在、クッキーレスの時代に向けて広告ビジネスが大きな転換点にあります。ゼロパーティデータの取得やPMPでの活用、共通ID、グーグルのTOPICS、PPID(パブリッシャー識別子)など様々な新しい動きが出てきています。こうしたトピックについてパブリッシャー同士で課題共有や情報交換を行う場として考えています。

そして特に進めたいと思っているのが、賛同する各社を横断した広告商材である「PIANO Publisher Hub for PMP」です。

これは媒体横断でゼロパーティデータ、ファーストパーティデータを活用して、共通で使えるセグメントを作り、PMPを作って販売するというものです。まずは年齢・性別・居住地など基本的な属性から揃えていきます。既にSSPではMagnite(旧ルビコンプロジェクト)が賛同してくれています。一社だけのボリュームでは十分に販売できない、という声も聞きますので、PIANOが間に入って、大きな広告在庫を確保するサポートをしたいと思います。

―――面白い取り組みですね

昨今、サードパーティクッキーの利用が制限されてきたことから、パブリッシャーの運用型広告の収益に大きな影響があるという悩みをよく聞きます。PIANOのデータはファーストパーティデータとして取得していますので、サードパーティクッキーが使えないSafariなどでもデータを使った広告ターゲティングが可能です。

PIANOは広告商流に入るつもりはなく、他の広告に影響を与えるものでもありませんので、パブリッシャーの皆さんにとってデメリットが無い取り組みになると思います。PIANOとしては賛同メディアを増やし、広告を販売する為の後方支援を積極的に展開していきます。

―――「PIANO Knowledge Hub」はいかがでしょうか?

こちらは今後具体的な内容をお伝えしていきますが、サブスクリプションのビジネスを成長させるためのコミュニティになります。

PIANOとしては単にプラットフォームを提供するだけでなく、コンサルティングや、このようなコミュニティ運営なども含めて、お客様のメディアビジネスの進化に貢献していきたいと思っています。

Media Growth Summit sponsored by Piano
・日時 2022年5月27日(金) 13:30~17:00
・会場 オンライン開催(Zoomを予定)
・会費 無料 ※要事前登録
・主催 Media Innovation (株式会社イード)
・共催 PIANO Japan株式会社
・備考 人数が定員に達した場合、早期に申し込みを終了する可能性があります

※本イベントは無料開催となりますが、Media Innovationの会員登録(無料可)が必要です

《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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