Vice Media、来年予算を15%カット・・・ニューススタッフの約2%のレイオフも実施

VICE Media Groupはカナダを拠点にした世界最大の独立系ユースメディア企業と謳われ、世界35都市にオフィスを構えています。The Walt Disney CompanyとHearst Corporationが共同で所有するA&E Networks等による投資を受け、現在のCEOのナンシー・デュバック女史も、元A+E NetworksのCEOから転身しました。

今月、米国中間選挙のTwitch中継など垂直ビデオでの爆発的成長の追い風を受け、VirtueのDiageoとのエージェントビジネスの拡大など時代の先端を行くクリエイティブワークをしたとしても、マクロ経済の波の影響を受けざるを得ないのが現実です。Vice Mediaは、直近で約12名の編集およびニューススタッフをレイオフしました。ユースメディアの成功は時代の流れに影響を受け易いものです。

CEOのナンシー・デュバック女史は、スタッフ宛の社内メールで、

「この数ヶ月、規模も業種も異なる企業が、世界が直面する厳しい経済状況や競争状況に対応するための行動を発表するニュースがない日はありません。そんな中、Viceでは、クリエイティブな分野で優れた業績を上げながら、黒字化に向けて驚くべき前進を遂げました。それにも関わらず、ブランドや広告主による継続的な削減が相次ぐ中、今、私たちは、これまで以上に事業運営を改善することで、 進歩と収益性を守る必要があります。」

「経済環境の多くは、私たちがコントロールできないものです。事業部門間の重複や収益の減少が見られる分野については、引き続き精査し、当社の創造的かつ事業的な使命の中核でなくなった分野を特定し、コスト構造を最大15%削減することを目標にしなくてはなりません。これには、一部のオープン・ポジションの凍結や、人件費の削減が含まれます。営業・管理費、研究開発費、インフラ費の削減およびインフラストラクチャーの削減、そして生産費用のマージン見直しまた、制作費のマージンも見直します。」

という厳しい内容を通知しました。

今回のViceのレイオフは、エンターテイメントビジネス全体が同様の変化を遂げている中で行われました。大株主である、ディズニーもこの日の午後、約19万人の従業員の削減という厳しい、不快な決定をしました。元A+E Networksというテレビ業界の大物ナンシー・デュバックが経営するVice Mediaは、最近エミー賞のニュース部門、ドキュメンタリー部門で多くの賞を受賞したばかりです。努力と実績でコントロール出来ない経済環境にスタッフ共々、口惜しい思いでしょう。

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前田邦宏
前田邦宏
メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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