フェイクニュース、ディスインフレーション(誤情報)など不適切な情報の拡散の場となっていると批判の的となっているフェイスブック。23日に、その拠点の一つとなっていると見られる「Facebook Page」や「Facebook Group」の運用ポリシーをアップデートし、より厳格な対処を行っていくと発表しました。
これまでも同社はガイドラインに基づき、違反しているPageの削除を行ってきており、こうしたPageを作成したユーザーが新たに同様のPageを作成することを防いできました。しかし、Pageは膨大な数が存在し、削除されたPageから、既存の同様のテーマを持ったPageに乗り換えるというケースが頻発していました。
フェイスブックでは今後、「管理メンバーが類似している」「名称が似通っている」など非公開の基準を元に、ガイドラインに抵触したPageとGroupも同様に削除していくとしています。
また、管理者に対しては「Page Quality」(ページの品質)という新たなタブを設けて、ガイドラインに抵触したり、第三者のフェクトチェックに引っかかったものを「問題」「問題が含まれる」「問題のある見出し」という区分けでチェックできるようにするとのことです。また、どの投稿が削除されたり、表示回数が減らされたかという確認もできるようになります。
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ただし、現時点ではガイドラインへの抵触が全て分かるわけではなく、スパム、クリックベイド、IP制限への抵触などは開示されないとのこと。
フェイスブックは透明性を高める施策としていますが、ガイドラインに基づきどのような扱いがされたか明示することは、悪意を持ったユーザーに対して回避するヒントを与えることにもなり、賛否が分かれそうです。