WSJは、米国の動画パブリッシャーが広告の共同営業に向けて協議を進めていると伝えています。参加しているのは、BuzzFeed、Group Nine Media、Insiderの3社。また、Group Nineの親会社であるDiscoveryも会話に参加しているとのこと。Group Nineは「NowThis」「The Dodo」などの動画メディアを運営、Insiderは「Business Insider」の運営元です。
動画広告の市場は大半がYouTubeが占めていて、3社のような新興の動画パブリッシャーは、YouTubeのプラットフォームに参加して、YouTubeの動画ネットワークからレベニューシェアを受けています。一方で他社のプラットフォームに依存するのではなく、自社メディア上で、自社広告を獲得することが収益性を高める鍵ですが、苦戦していると見られます。
YouTubeに加えて、Facebook、Amazonなどが動画広告の巨大プレイヤーである一方、年初には一部のブランドが、低クオリティの動画にも広告が掲載されることを敬遠し、離れるという事件がありました。高品質な動画を提供するパブリッシャーとしては、ブランドセーフティの観点からも勝機があると考えているようです。