日本経済新聞社が、2019年10月7日、シンガポールに拠点を置くAIベンチャー・DC Frontiers社と資本業務提携を発表しました。発行済み株式数の14.79%を取得し、経と英フィナンシャル・タイムズが共同展開している英文データサービス、「scoutAsia」の開発にも参画します。
金融機関や事業会社、アジア各国の政府機関向けのビジネスを展開する。
DCF社は中国、シンガポール、マレーシア、ベトナムなど9000万社を超える企業登録データを販売する権利を持ち、AIを使った記事のタグ付け技術に強いとのこと。新聞・雑誌の発行なども行うシンガポール・プレス・ホールディングズも2015年にDCF社へ投資し、連携を深めてきました。メディア企業との連携実績を元にDCF社は、日経・FTのニュース検索精度や企業サーチの効率を高め、新機能を10月から順次搭載していきます。
日経は2015年にグループ入りしたFTとの共同プロジェクトとしてスカウトアジア、英語教育システムの開発などに取り組み、グローバルメディアとして収益の多角化を目指している他、アジアのテック情報発信を強化するためシンガポールや中国、インドの新興メディアにも出資・提携するなどアジアでの報道・事業を強化しているとのこと。