Rizapグループは、同社子会社の株式会社ぱどに対する株式公開買付に応募すると発表しました。ぱどの取締役会も本件に賛同する旨の決議を行っています。
公開買付者である畑野幸治氏は学生時代にインターネット広告事業を行うMicro Solutionsを創業し、事業売却。さらにBuySell Technologiesを創業し、その一事業であるM&A仲介事業を切り出したFUNDBOOKの代表取締役を務めています。
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ぱどは1987年8月に荏原製作所、凸版印刷等の出資により設立され、2001年にナスダック・ジャパンに上場した企業で、地域密着型の無料宅配情報誌「ぱど」を主力事業とします。フリーペーパー市場の低迷から業績が落ち込み、2017年3月にRizapグループが約10億円の増資を引き受けて、約7割を出資する子会社となっていました。
子会社化後以降はグループの支援を受けることで、2018年3月期は営業黒字を達成したものの、2019年3月期には再び赤字に転落。2020年3月期も当初は黒字予想でしたが、10月末に赤字見込みへと下方修正しています。さらにグループ化後以降もキャッシュフローのマイナスが続いているとのことです。
Rizapグループは、子会社のサンケイリビング新聞社が保有する5%も含めて、全保有株式の72.56%を応募する見込みで、譲渡価格は24億6700万円を見込んでいます。また、これに伴い約10億円の売却益を計上する見込みだとしています。