中国ByteDanceが運営するショートムービーアプリ「TikTok」が米国でユーザー数を急拡大させている一方で、安全保障上の懸念から利用を制限する動きが加速しています。BytedanceはTikTokは中国での運営から独立していると主張、懸念を和らげるため本社を海外に移転する計画や、米国で1万人規模の雇用を創出する考えを示しています。
あらゆる分野に拡大する米中対立は抜き差しならぬ段階まで来ているように見えます。勃興する中国のテック企業の中でも、コンシューマーサービスを米国で成功させているという観点ではBytedanceは稀有な存在です。しかし情報が中国に筒抜けになるのではないかとの懸念から、今月初旬、ポンペオ国務長官はアプリを禁止する可能性を示唆しました。