ニールセン デジタル株式会社が、「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)」のデータをもとに、2020年3月~5月のCOVID-19の影響による料理レシピサービスの利用状況について発表しました。
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サービス利用者、3月と比較して5月では20%増加
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緊急事態宣言が発出されていた4月上旬から5月下旬の期間に料理レシピサービスの利用者が増え、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルの利用者数は、3月と比較して4月では6%、5月では20%増加しました。
また、50歳以上の女性では3月と比較して5月では31%増え、男性全体では19%増加し、これまであまり料理レシピサービスを利用していなかった属性グループが、環境の変化により利用を開始したことがわかりました。
サービスの利用時間が長時間化
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動画レシピサービスは、すべての属性グループで長時間利用され、特に女性の若年層において長時間利用が顕著に。その他のレシピサービスも高頻度で利用されていました。
同社のシニアアナリスト宗像直樹氏は、「都市圏で再び感染者数が大幅に増加するなど、COVID-19の第二波と見られる現状を考慮すると、今後少なくとも数ヶ月は自宅で食事をする頻度の高さは継続し、料理レシピサービスの需要が維持される可能性がある」とし、マーケティング担当者はこのような利用者数の増加したサービスを上手に利用して、消費者とつながり続けることが重要だと指摘しています。さらに、「同じレシピサービスであっても、サービスの種類によって利用時間、利用回数に特徴があるため、出稿先の選定にあたっては、サービスごとの特徴を踏まえた上で、広告の目的・種類に応じてメディアプランを立案することが重要です」とも述べています。