フェイスブックのアナリティクス部門副社長兼マーケティング部門最高責任者を務めるアレックス・シュルツ氏は、米国の人々が大統領選挙期間中に、Facebookで閲覧しているコンテンツについての調査結果を発表しました。調査の結果、選挙期間であっても人々が閲覧するコンテンツは政治に関するものではない場合が多く、調査基準によっても結果に違いが生じることも明らかになりました。
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Facebookのエンゲージメントに関する調査
選挙期間であっても、米国の人々が閲覧する政治に関するコンテンツはFacebook全体の約6%のみであることがわかりました。また、「他のコンテンツへ誘導するリンクが挿入された投稿」と「リンクの有無に関わらず、ページ全体の投稿」の2つを対象にエンゲージメントの高さを調査したところ、異なる結果が得られました。
リンクが挿入された投稿のみを対象とした調査では、ダン・ボンジーノ氏やFox News、Jesus Dailyが上位へランクインし、ページ全体の投稿を対象とした調査では、ドナルド・トランプ大統領、Fox News、The Dodoなどが上位にランクインしました。さらに、ページ全体の投稿へのエンゲージメントを見ると、ジョー・バイデン氏や過激な民主党支持者のページがトップ10にランクインしましたが、リンクが挿入された投稿へのエンゲージメントでトップ10にランクインしていたベン・シャピーロ氏とドナルド・トランプ支持者のページがトップ10から脱落しています。
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どのような情報が最も注目を集めているかを議論する際、他のコンテンツへのリンクが含まれており、それに対するエンゲージメントが高いかどうかが評価の基準となる場合が多いです。Facebookが提供している、コンテンツへのいいねやコメント、シェア数などから分析を行うCrowdTangleというツールを用いて、エンゲージメントに関する調査も行われています。しかし、これらのランキングはそれぞれのFacebookページ全体のデータを反映しているとは言い切れないと、アレックス・シュルツ氏は考えます。