ニュースメディアの信頼性を評価するツール「ニュースガード」は、2020年において信頼性が高く最もエンゲージメントを集めた、米国を拠点とする10のニュースメディアを発表しました。また、「最も信頼性が低い」「誤報を繰り返す」「業界を下支えする」についての評価結果も発表しました。
同結果は、米国内の5,000近くのニュースおよび情報サイトの信頼性を評価したほか、ソーシャルメディア分析会社のニュースウィップから取得したエンゲージメントデータを参照することにより算出されました。
目次
信頼性が高く最もエンゲージメントを集めたニュースメディア
ニュースガードは、9つの信頼性および透明性に関する基準に基づき、ウェブサイトに0~100のスコアをつけます。満点を獲得したサイトはわずか15%(734サイト)であり、そのなかで最も多くのエンゲージメント集めたのは、以下のサイトです。
1.NBCNews.comは、グローバルニュースやオリジナルのデジタルコンテンツ、ネットニュース番組のクリップを公開しているアメリカの放送局「NBC News」のウェブサイト
2.NYTimes.comは、ニューヨークを拠点とする通信社のウェブサイト。世界中のジャーナリストのネットワークがあり、報道は国内および国際的なニュースや立会演説に大きな影響を及ぼしている
3.MSN.comは、マイクロソフトのMSN.comのメインページであり、世界中のメディアから厳選されたローカルと国内、および国際的なニュースを公開している
4.WashingtonPost.comは、アマゾンの創設者であるジェフ・ベゾス氏が所有する日刊紙「ワシントンポスト」のウェブサイトで、ローカルや国内、および国際的なニュースと詳細な分析を公開している
5.NPR.orgは、ワシントンを拠点とするニュース番組の制作会社で、米国の1,000を超える公共ラジオ局に配信されている「National Public Radio」のウェブサイト
6.BusinessInsider.comは、ビジネスや金融のニュースだけでなく、政治やテクノロジー、ライフスタイルをカバーするウェブサイト
7.USAToday.comは、米国で最も広く読まれている日刊紙の1つである全国紙「USA Today」のウェブサイト。ガネットが所有する新聞から抜粋したグローバルおよびローカルニュースを公開している
8.Newsweek.comは、アメリカのジャーナリズムのかつての定番である「Newsweekマガジン」のウェブサイトであり、国内および国際的なニュースやビジネス、テクノロジーやカルチャーを取り上げている
9.Politico.comは、米国の政治や選挙に関するニュースを頻繁に報道するウェブサイトであり、ワシントンの内部関係者向けの日刊ニュースレターで有名な「Playbook」を発行している
10.TheAtlantic.comは、1857年に創刊され、文学や政治について解説する伝統ある雑誌「The Atlantic」のウェブサイト
最も信頼性が低いニュースメディア
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以下は、スコアが10未満の最も信頼性が低いサイトであり、これらのうち8サイトは新型コロナウイルスまたは米国大統領選挙に関する誤報を出しています。