BuzzFeed Japanとハフポスト日本版の運営会社が合併・・・ブランドは存続

本日、BuzzFeed Japan株式会社とザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社(ハフポスト日本版)は、合併に合意したことを発表しました。2021年5月1日に統合され、社名は「BuzzFeed Japan株式会社」を引き継ぐとのことです。 目次 親会社の買収を受け、日本でも統合国…

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本日、BuzzFeed Japan株式会社とザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社(ハフポスト日本版)は、合併に合意したことを発表しました。2021年5月1日に統合され、社名は「BuzzFeed Japan株式会社」を引き継ぐとのことです。

親会社の買収を受け、日本でも統合

BuzzFeed Japanは、米メディアBuzzFeedの日本版として、ヤフー株式会社(現Zホールディングス株式会社)との合弁により2015年に設立、2016年1月にBuzzFeed日本版を創刊。「BuzzFeed Japan」、「BuzzFeed Japan News」、「BuzzFeed Kawaii」、「Tasty Japan」と、様々なジャンルに特化したメディアブランドを抱え、若い世代から支持を得ています。

BuzzFeed Japan

一方のハフポスト日本版は、2013年に株式会社朝日新聞社をパートナーとして設立。SDGs、働き方、ジェンダー平等、ダイバーシティ、育児、中国経済ニュース、アート&カルチャーなどの重点テーマを掲げて記事を発信してきました。また、オンライン番組やポッドキャストなども展開し、40代以下を中心に幅広く人気を集めてきました。

ハフポスト日本版

今回の合併は、昨年11月に米BuzzFeedがVerizon MediaからHuffPostを買収することを発表、今年2月に買収を完了したことを受けたものです。この買収により、米BuzzFeedがBuzzFeedJapanとハフポスト日本版の両方の大株主となっていました。

発表によれば、合併後は「ハフポスト日本版」はBuzzFeed傘下で運営される合併会社のバーティカル部門の一つとなり、既存の「BuzzFeed Japan」、「BuzzFeed Japan News」、「BuzzFeed Kawaii」、「Tasty Japan」と合わせた5つのブランドが、コンテンツ面ではそれぞれ独立して運営を継続。また、「BuzzFeed Japan News」と「ハフポスト日本版」の報道部門は、独立した報道機関として運営を継続するとのことです。

BuzzFeed JapanのCEOであるスコット・マッケンジー氏は、「両社ともに収益性が高く、長年にわたって多くのファンを獲得してきたことで、大きな成功を収めています。今後は、経験豊富で優秀な人材を統合したチームを作り、より優れた多様なラインナップのコンテンツを視聴者の皆様にお届けするとともに、新たな事業分野に進出して成長の軌道を継続して参ります。」とコメントしています。また、新会社のCRO(Chief Revenue Officer)には、ハフポスト日本版CEOの崎川真澄が就任予定とのことです。

国内最大級のオーディエンス規模へ

ハフポスト日本版 編集長の竹下隆一郎氏は、今回の発表に合わせブログを更新し、両メディアの長所を活かした今後の取り組みを紹介しています。

最も注目すべきは、統合によるオーディエンス規模の拡大でしょう。4つのブランドを持つBuzzFeed Japanの月間ユニークビジター(UV)数は3,500万人以上(2020年12月時点)で、読者に多いのはZ世代やミレニアル世代です。一方のハフポスト日本版は2,400万人(2020年4月時点)で、60%以上が44歳以下です。Webメディアの中でも読者の多い両者ですから重複するユーザーも多いと推測されますが、単純計算では5900万人規模のオーディエンスを抱えることになります。竹下氏は、エンタメやカルチャー、ファッションなどを得意とするBuzzFeed Japanと、SDGsやジェンダーなどの社会問題のトピックを積極的に取り上げているハフポストの統合により、次世代を担う読者への大きな影響力に自信を見せています。

また、両メディアは記事だけでなくオンライン生放送番組や音声配信など、記事以外のコンテンツ発信にも注力していくほか、これまで培った知見を活かし、BtoBとBtoCの両市場で企業の課題解決に取り組んでいくとしています。

《Hideaki Taga》

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