はてなが成長可能性に関する資料を開示。個人向けメディアサービスは低調だが、法人向けSaaSは堅調だ。2022年7月期は売上高30億円、数年後には40億円への成長を見込む。
注目する理由:「はてなブログ」を中心とした個人向けサービスで知られ、かつてはWeb2.0の雄として一斉を風靡した。個人向けで培った運用力を法人向けサービスに投入。現在は法人向けが売上の大半を占める。
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テクノロジーソリューション事業の二本柱は、SaaS型サーバー監視サービス「Mackerel」(マカレル)と、「少年ジャンプ+」にも採用されている、漫画閲覧・投稿システム開発だ。
さらなる成長に向け、運用案件を増やし、その実績で案件獲得数を拡大する。Mackerelは、フリームアム(初回無料)の仕組みを取り入れるなどマーケティングを強化する。エンジニア採用も拡大し、開発力を高める。
「はてなブログ」などのコンテンツプラットフォームは、過去5年に渡り売上が伸びていない。再成長に向け、書き手へのフィードバックを増やして優れた投稿者を確保することを目指す。法人向けにオウンドメディアシステムを提供する「はてなブログMedia」もマーケティングを強化する。
2022年7月期、売上高は前年比17%増の30.7億円、経常利益は同12%増の2.8億円を見込む。30億円を突破した後は、2~3年で売上高40億円に成長させるという。
(記事提供元: 経済をシンプルに解説するStrainer)