株式会社博報堂DYホールディングスが、デジタルマーケティング、ソフトウェア開発を手掛けるソウルドアウト株式会社の公開買い付け(TOB)を開始しました。
ソウルドアウトは中小企業向けのデジタルマーケティング支援で急成長。デジタルホールディングス(オプト)が大株主で2017年にマザーズ、2019年に東証一部に上場しています。
現時点では、博報堂DYホールディングスはソウルドアウトの株式を所有していませんが、54.78%を保有するソウルドアウトの親会社で筆頭株主の株式会社デジタルホールディングスとの間で、デジタルホールディングスが所有する全ての株式を今回の公開買い付けに応募する旨の契約を締結しています。
TOB価格は過去1ヶ月の株価の平均値である1141円から58.55%のプレミアムを付けた1809円で全株式を取得予定。ただ、上場以来最も低い水準でのTOBであり、株主からの評価は分かれそうです。取得総額は約195億円。応募が100%に満たなかった場合でもスクイーズアウトで100%を取得する方針。
博報堂DYホールディングスグループは、株式会社博報堂グループ、株式会社大広グループ、株式会社読売広告社グループ、株式会社アイレップグループ、株式会社博報堂DYメディアパートナーズグループ、D.A.コンソーシアム株式会社グループ、kyuグループの7つのグループで構成されています。
ソウルドアウトは、デジタルを起点に中小・地方企業に特化した事業を展開し、地方への営業展開を行う広告企業など同社の競合企業に対し優位性があり、デジタル広告の提供を通じて得た中小・地方企業の販売促進や顧客層の拡大などの経営課題や顧客課題への理解も強みと考えられると判断。博報堂DYホールディングスグループに参画することで、中小・地方企業のデジタルマーケティング領域で競争優位性を持って、課題解決や成長支援体制を強化できるとしました。