資産運用関連メディアを運営する株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドの業績に異変が起こっています。
2023年3月20日に通期業績の予想を発表。非開示としていた経常利益を、2億円から3億円の経常損失としました。ミンカブが経常損失を出したのは、2017年3月期以来。実に6期ぶりの経常損失となります。
アフィリエイトサイト(minkabu.co.jpとminkabu.jp内で展開)において、キーワードのカニバリゼーションが発生。検索順位を落とし、高利益率の成果報酬型広告に悪影響を及ぼしたと発表しています。一連の問題は、中期的に同社の業績にマイナスのインパクトを与える可能性があります。
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投資中級者向けのメディアも初心者向けの稼げるコンテンツを作成
ミンカブは複数のメディアを運営していますが、順位低下の影響を受けたのは「みんかぶ-資産形成のための情報メディア・株価予想・ニュース・SNS(旧みんなの株式)」(URL:minkabu.jp)と、「みんかぶChoice|株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドが運営するお金の情報サイト」(URL:minkabu.co.jp/choice/)の2つだと考えられます。
■みんかぶ
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■みんかぶChoice
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「みんかぶ」は国内外の最新の株価情報などを発信し、株式投資に知見があるユーザーが銘柄選定を行う目的で使うメディア。「みんかぶChoice」はおすすめの証券会社や投資信託の選び方など、投資初心者に向けた情報発信を行うメディアです。ユーザーの棲み分けはできているように見えます。
しかし、コンテンツ(流入キーワード)を見ると、必ずしもそうとは言えないことがわかります。ahrefsという流入キーワードを分析するツールを用いて、2つのメディアの主要な流入キーワードを抜き出したものが以下の表です。