株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドは、米国のAIスタートアップPerplexity AI, Inc.が開始した「Perplexity パブリッシャープログラム」に、国内Webメディア初のパートナーとして参画したことを発表しました。
Perplexityは、最先端の生成AIモデルとWebからのリアルタイム情報を活用したAI搭載検索エンジンです。異なる基盤モデル企業の大規模言語モデルをサポートし、インターネット上で利用可能な最新情報を反映した正確な回答を提供することが特徴です。
「Perplexity パブリッシャープログラム」は、Webメディアをはじめとするコンテンツ供給者との協調関係を通じて、より信頼性が高く、正確かつ的確な情報提供を促進する取り組みです。本プログラムでは、Perplexityが展開する広告配信機能により広告収入の一部を分配します。さらに、パートナーであるパブリッシャーの従業員を対象として、APIへのアクセスを可能にすることに加え、「Perplexity Enterprise Pro」を一定期間無料で提供します。
ミンカブは、本プログラムの国内第1弾パートナーの1社として参画。同社は、株式会社ライブドアを含むグループ企業のメディア事業においてPerplexityのAPIを活用し、コンテンツの質・量の拡充や記事理解の促進によるユーザー満足度の向上を図ります。また、同グループのメディア事業とPerplexityとの協力を通じて、変化するオンラインメディア業界における次世代の収益モデルの構築を目指すとしています。
ミンカブの代表取締役会長兼社長である瓜生憲氏は、ネットメディア業界が、広告市場の競争激化やユーザーの行動変化、品質確保といった課題を抱えていることに触れた上で、同社の戦略について「メディア事業においてはモデルチェンジを推進しており、特にAIを活用したコンテンツの質・量の向上と、パーソナライズ化に向けた取り組みは重要なテーマです」と述べています。
一方、Perplexity AI, Inc.の最高事業責任者であるDmitry Shevelenko氏は、ミンカブグループの熱意と取り組み姿勢に対して感謝を示すとともに、「私たちの技術を活用して、読者中心の新しい体験を提供し、健全で活発な情報エコシステムを確立することを期待しています」とコメントしました。
今回の提携により、ミンカブは次世代型Webメディアとしてのモデルチェンジを進め、ユーザー満足度の向上と新たな収益モデルの構築に取り組みます。ミンカブグループのコンテンツやPerplexity AIの今後の変化に、業界内からも注目が集まりそうです。