公認会計士向けの独立支援メディア「会計士.job」を運営するブリッジコンサルティンググループ株式会社が、2023年5月19日に上場承認され、6月26日にグロース市場に新規上場します。同社は2022年5月30日にTOKYO PRO Marketに上場していましたが、1年ほどでグロースへと鞍替えになりました。
メディアに登録している会計士は3,800名を超えており、スタートアップのIPO需要を取り込んで業績は堅調に拡大しています。今回のIPOは公募が100,000株、売出が130,000株と出回る株式数が少なく、人気化する可能性の高い注目の銘柄です。
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進まなかった会計士の流動化を促進
ブリッジコンサルティングは、企業が上場を進める上での課題解決や必要書類の作成、内部監査支援を行う他、M&Aのデューデリジェンスなど専門家が必要とされるプロセスでのコンサルティングサービスを提供しています。ユニークなのは事業の中心にメディアがある点。基本的には「会計士.job」を通して案件の依頼が発生し、会社がアサイン業務などを行います。
フリーランスのエンジニアに特化した案件紹介サイトの「レバテックフリーランス」や、フリーWebマーケター向けに案件を紹介する「ミエルカコネクト」など、IT系のフリーランスに対するマッチングサイトは数多くあります。「会計士.job」は会計士に特化した数少ないサイトです。
掲載されているのは、「IPO準備会社の原価計算体制構築支援」「パーソナルジム事業を展開するスタートアップ企業での非常勤監査役」といった、スタートアップや中小企業での監査業務や業務フローの整備など、スポット案件が中心です。
公認会計士は監査法人やコンサルティング会社、事業会社に就職し、比較的規模の大きい仕事をチームで取り組むというのが、キャリアの王道パターンでした。しかし、対人関係やクライアントとの軋轢に苦しむ会計士も多く、ストレスを抱えながら仕事をしている人が少なくありません。そうかといって、資格を持っているだけで独立することは難しく、経験を積む中で実績を残し、人脈を構築してクライアント候補となる経営者や会社を見つけてから開業するのが一般的でした。
ブリッジコンサルティングのサービスは、会計士の流動性を高めることができる上、上場やM&Aで企業が抱える様々な課題を解決することができます。
