株式会社セールスフォース・ジャパンは、2024年10月30日から日本市場で自律型AIエージェント「Agentforce」の提供を開始すると発表しました。Agentforceは、サービスやセールス、マーケティング、コマース領域のタスクを処理するAIソリューションです。
Agentforceにより、企業は人とAIエージェントを連携させ、AIとデータを活用して事業の成功を目指すことができるようになります。このプラットフォームは、信頼できるAIエージェントの作成やカスタマイズ、展開に必要な機能とツールを提供し、適切なガードレールと監視機能を備えています。
Salesforce Platformを基盤として構築され、Einstein Trust Layerを使用してデータの保護や有害性の検出を行うため、Agentforceは高い安全性と信頼性を誇ります。Agentforce Service Agentは、従来のチャットボットを自律型AIに置き換え、事前にプログラムされたシナリオがなくても幅広い問題に対応可能です。企業のナレッジベースなど信頼性の高いデータをもとに、顧客と正確で流暢な会話を行い、必要に応じて人間の担当者にエスカレーションします。
公式サイトの説明によると、Agentforceは広告キャンペーンの作成や分析にも対応しており、マーケティング担当者の作業効率化を実現できるとのことです。なお、Agentforceの利用には、「Einstein 1 Edition」の購入か、「Enterprise Edition」、「Unlimited Edition」、「Performance Edition」へのアドオンライセンスの追加が必要です。
また、既存ツールを使用してAIエージェントのカスタマイズや新しいAIエージェントの構築が可能となる、ローコードビルダー「エージェントビルダー」も提供されることになりました。このビルダーにより、組織は特定のトピックや業務に特化したAIエージェントを効率的に開発できます。
Agentforceの導入により、多様な業務プロセスを自動化し、幅広い分野でAI活用を加速させることが可能です。企業は従業員リソースを制限なく拡大し、業務効率の向上を図ることができます。Salesforceは、今後もあらゆる規模の企業に対して、AI時代のビジネスへの移行を支援していくとしています。
