東京五輪とパリ五輪で日本代表を務めたバスケットボール選手の馬瓜エブリン氏が創業したBack Dooor株式会社は、総額5,300万円の資金調達を実施したと発表しました。同社は、アスリートとファンをつなぐライブ配信サービスの展開を目指しており、12月中にiOSアプリのテストリリースを開始します。
Back Dooor社は、「放映権の高騰と戦い、全てのファンが感動にアクセスできる文化を創る」をミッションに掲げるスタートアップです。同社のサービスは、ファンが推しのチームや選手を追いかけやすい環境を提供し、競技リテラシーの高いファンのニーズに応える臨場感あるコンテンツの配信を目指しています。
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今回調達した資金は、採用の強化やアスリートとユーザー双方のニーズ把握、アスリートのサポートに使用します。また、テストリリースを控えているアプリサービスの詳細については、後日改めて発表する予定です。
代表取締役の馬瓜エブリン氏は、現役アスリートでありながらスタートアップ企業の経営に挑戦しています。同氏は、アスリートとしての経験を活かしつつ、スポーツビジネスの新たな可能性を追求しています。
Back Dooor社では、スポーツを単なるエンターテインメントではなく、観戦する全ての人を楽しませ、時に応援している選手と共に苦しみ、乗り越え、勇気をもたらす最高のコンテンツと位置付けています。同社は、独占や規制といったスポーツの閉ざされた世界から、アスリートとファンの繋がりを創造し、新しい文化を創ることに挑む考えです。
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グローバルにおいて、現役のプロアスリートは30万人と推定されることから、Back Dooor社は新たな市場を切り拓く可能性に着目しています。今後、日本国内のみならず海外への進出も視野に入れて、人材の採用を進めるとのことです。
今回の資金調達には、個人投資家6名が参加しました。投資家からは、馬瓜氏のリーダーシップや、現役アスリートならではの視点を活かしたビジネス展開への期待が寄せられています。
スポーツと連携したビジネスの可能性への注目が高まっている中、Back Dooor社の今後の展開が注目されます。アスリートとファンをつなぐ新たなプラットフォームの誕生が、メディア業界とスポーツ業界にどのような変化をもたらすのか、今後の動向が注視されます。