神奈川県内のFMラジオ局と神奈川新聞社が参加する神奈川エフエムネットワークは、FM大師との間で、災害に関する放送について協力する協定書を2025年1月1日付で締結しました。
本協定の主な内容は、災害発生時やその恐れが強い際に、各社が災害関連情報を交換し合うことです。各社が放送した情報は、放送社のクレジットを付けて他社も利用可能となります。
また、特定の放送局が災害により機器の破損などの被害を受けた場合や、放送実施要員の確保が困難な場合、他の各社は必要な機材や要員を可能な限り提供するなど、支援を行うことも盛り込まれています。平常時には、連絡会議を適宜開催しています。
神奈川エフエムネットワークは2009年1月に設立され、当初11社で始動しました。その後、県内のコミュニティFM局が続々と参加し、2012年には神奈川新聞社も参画。現在では、県内のFMラジオ局全社が加盟する連携体制となっています。
今回の協定締結により、神奈川県内のメディアは災害時により一層緊密な協力体制を構築できるようになりました。フェイクニュースなど情報の信頼性が問題になる中、地域に密着した正確で迅速な災害情報提供が可能となる仕組みであり、住民の安全・安心を守るための防災強化につながることが期待されます。