SMNは、講談社が運営するデジタルマーケティングサービス「OTAKAD」に対して技術提供を開始しました。SMNが有する広告配信技術と、講談社の1st Party Dataを活用した配信手法を掛け合わせることで、広告効果向上を目指します。
「OTAKAD」は、講談社が運営する10以上のWebメディアのユーザーデータを活用した広告配信サービスです。ユーザーが興味や関心を寄せる分野を「熱狂」「理解深度」「頻度」の観点から分析し、リアルタイムで最適化した広告配信を実現します。
近年は、プライバシー保護の観点から3rd Party Cookieの利用規制が進んでいます。SMNは、これまで培ってきた技術力を活かし、3rd Party Cookie規制に対応した代替技術の開発に取り組んできました。
今回の技術提供では、SMNの「Logicad」で培った技術力を「OTAKAD」に提供し、3rd Party Cookie規制に対応した広告を配信します。インティメート・マージャーが提供する共通IDソリューション「IM-UID」の活用により、Safariブラウザ面への広告配信を実現します。
「IM-UID」は、3rd Party Cookieを用いずにユーザー識別を可能とするソリューションです。これにより、iOSデバイスに対してもプライバシーに配慮した広告配信が可能となります。また、配信ボリュームの拡大や、従来はリーチしづらかったユーザーへのアプローチも期待できます。
SMNと講談社は、今後も市場環境の変化に合わせたアップデートを行い、「OTAKAD」の広告効果向上に向けて連携を強化していく方針です。さらに、両社の強みを活かした独自性のあるサービスの創出なども検討し、講談社が目指すコンテンツ型広告の市場化に向けた支援を進めていきます。
本取り組みにより、変化するデジタル広告市場において、プライバシー保護と効果的な広告配信の両立を目指す新たな広告ソリューションが提供されることが期待されます。広告主や媒体社にとっては、より効果的なマーケティング活動を展開できる可能性が広がるでしょう。