CARTA HOLDINGSは1月16日、持分法適用関連会社である株式会社メディア・ヴァーグの株式を一部売却することを発表しました。同社が保有する273,371株のうち159,000株をメディア・ヴァーグに譲渡し、保有比率は29.61%から14.96%に低下します。
CARTA HOLDINGSは2015年6月にメディア・ヴァーグの第三者割当増資を引き受け、SSP(Supply-Side Platform)事業を通じた広告収益最大化の支援を行ってきました。今回の株式譲渡は、メディア・ヴァーグからの自己株式取得の申し出を受けて決定したものです。
「経営資源の最適配分及びグループ間でのシナジーを総合的に勘案した結果、株式を譲渡することが当社グループの企業価値向上に資する最適な方法であるとの結論に至りました」とCARTA HOLDINGSは説明しています。
株式譲渡は2025年1月23日に実行される予定で、これに伴いメディア・ヴァーグは同社の持分法適用関連会社から除外されることになります。なお、本株式譲渡により、2025年12月期第1四半期において特別利益として54百万円を計上する見込みです。
メディア・ヴァーグは2011年に設立された東京都世田谷区に本社を置くインターネットメディア企業で、「くるまのニュース」「マグミクス」「ゴルフのニュース」「LASISA」などのメディアを運営しています。今回の株式譲渡後も、メディア・ヴァーグから CARTA HOLDINGSの連結子会社への広告枠販売の取引は継続される見通しです。
本件は、デジタル広告市場の変化が進む中で、両社がそれぞれの強みを活かした成長戦略を追求するための判断とみられます。CARTA HOLDINGSは2025年2月中旬に発表予定の2024年12月期決算短信において、本株式譲渡による影響も含めた2025年12月期の業績予想を公表する予定です。