大日本印刷(DNP)は、2月14日付で、ゲシェルと資本業務提携を結んだと発表しました。提携の目的は、企業の顧客データを活用したデジタルマーケティング支援事業の拡大を図ることです。
ゲシェルは、海外スタートアップと日本企業の協業を支援するグローバルエンゲージメント事業を展開しています。提携により、DNPのサービスと海外の先進的なアドテク技術を連動させ、企業のマーケティング活動の効率化と成果拡大を目指します。具体的には、クッキーレスのアルゴリズムを活用したターゲティング広告や、生成AIを活用したコンテンツ生成、オンラインとオフラインの顧客データ連携などのサービスを展開していく予定です。
ゲシェルは、DNPと海外企業との連携やシステム・管理画面の運用等を担当し、海外サービスとの連動におけるリスクヘッジや業務効率化を図ります。また、急速に変化するアドテク市場のトレンドを的確に捉え、顧客企業のマーケティング効果・効率を高めるサービスの提供を目指します。
DNPの井澤賢一センター長は「ゲシェル社との提携を通じて、最先端の技術を有する企業の開拓からパートナーシップ構築、契約交渉、そして日本市場へのローカライズまでを一貫してご支援いただきます」とコメントしています。
今後、DNPはゲシェルとの連携により、ソーシャルコミュニケーションやBPO、セキュアサービスなどの事業領域でも顧客課題を解決できる商材の発掘・サービスの提供を進める予定です。さらに、海外市場向けのサービス提供や日系企業の海外進出支援も視野に入れており、グローバルでの事業展開を強化していく方針です。
DNPは、今回の体制強化による効果として2028年度に累計売上高20億円を目標としています。デジタルマーケティング市場の急速な変化に対応し、顧客企業のマーケティングROI向上に貢献することで、事業拡大を図る考えです。
今回の提携を通じて、DNPは企業とその顧客とのコミュニケーションの活性化・最適化をさらに推進し、デジタルマーケティング支援事業の競争力強化を目指すとしています。