朝日新聞社および朝日学生新聞社と学研ホールディングスは、子ども向け教育メディアプラットフォームを開発する新会社「朝日学研シンクエスト」を2025年2月21日付で設立し、4月1日より事業を開始すると発表しました。
新会社は、教育ソリューション事業と教育メディア事業を柱とし、子どもたちの知的好奇心を刺激する教育コンテンツやサービスを提供していきます。サイトアクセス数最大級の教育プラットフォームを構築し、海外展開を見据えた事業開発も推進する方針です。
設立の背景には、急激な少子高齢化やグローバル化、テクノロジーの進歩による学びの在り方の変化などがあります。新会社は、従来の枠を超えた探究型の学習機会を提供し、子どもたちが自ら考え、行動し、課題を解決する力を身につけられるよう支援していきます。
朝日新聞グループは様々な分野のメディア事業を展開し、学研HDは学習教材の出版コンテンツ事業や教室・学習塾など幅広い教育事業を手掛けています。両社は2024年2月に締結した業務提携契約に基づき、それぞれが有するアセットやネットワークを活用して教育領域における協業を進めてきました。既存の連携事業に加え、新会社では教育領域における新たな価値創造も推進していきます。
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朝日学研シンクエストの代表取締役には、学研HD執行役員の丸山洋氏が就任しました。社名には「子どもたちが自ら考え(Think)探究する(Quest)ことで未来を創造する力を育む」という思いが込められています。
新会社のスローガンは「すべての子どもたちに知的冒険を」。双方向型学習や生成AIを教材として活用した「教育メディア事業」、社会課題やリテラシー教育を探究的な視点で捉え、実社会と結びつける「教育ソリューション事業」を展開します。
新会社の設立により、両社グループの強みを生かした新たな教育サービスの展開が期待されます。変化の激しい時代に対応した、子どもたちの学びを支援する新たなメディアプラットフォームに注目が集まりそうです。