文化通信社が運営する出版業界向けデジタルチラシ配信サービス「BookLink PRO」に、エルボーズが開発したAI書類読み取り技術「Lbose OCR-CORE」が導入されました。エルボーズは、「BookLink PRO」の立ち上げ時から開発を支援しています。
「BookLink PRO」は、出版社がPRしたい注文書や販促情報を書店に届けるためのプラットフォームです。出版社と書店をデジタルでつなぎ、受発注の効率化・最適化を図っています。今回の「Lbose OCR-CORE」導入により、チラシ情報のフォーム入力をAIが代行し、手入力の手間を削減できるようになりました。
エルボーズの「Lbose OCR-CORE」は、独自の設計・構築により、低コストで高精度なAI-OCRを簡単に利用できる技術です。AI技術を組み合わせることで、従来のOCRに比べて文字認識精度や、レイアウト解析精度が向上しています。
文化通信社は1946年の創業以来、出版業界の情報を扱う専門紙を発行するなど、メディア業界の情報提供に携わってきました。「BookLink PRO」の開発は、出版業界のデジタル化を推進する同社の取り組みの一環です。
「BookLink PRO」により、出版社はFAX送信費などのコストを削減できるだけでなく、高品質なフルカラー画像でより効果的なPRが可能になります。一方、書店側もFAXの紙代や仕分け作業などのコスト削減につながり、発注業務の円滑化が実現します。
現在、「BookLink PRO」は全国約1300の書店で導入されており、大手チェーン書店から個人経営の独立系書店まで幅広く利用されています。今回のAI技術の導入により、さらなる業務効率化が見込まれます。
出版業界は長年、紙媒体を中心としたビジネスモデルを維持してきましたが、デジタル化の波は避けられません。「BookLink PRO」のようなデジタルプラットフォームとAI技術の融合は、業界全体のDXを加速させる可能性を秘めています。今後も、出版社と書店、読者をつなぐデジタルサービスの開発が期待されます。
