文化通信社は3月7日、メディア企業向けコンテンツ流通プラットフォーム「MediaLink(メディアリンク)」に広告機能を実装したと発表しました。
MediaLinkは、全国の新聞社や出版社、Webメディアなどが記事やコンテンツを相互に有料で利用し合えるクローズドサイトです。これまでは記事の販売・購入が主な機能でしたが、今回の機能追加により、記事広告や純広告の取引も可能になりました。
広告提供社は、記事広告やテキスト・画像などの純広告を登録し、掲載価格や媒体条件を設定して投稿できます。一方、広告掲載社は検索機能やメールマガジンから広告を探し、自社媒体に掲載して広告収入を得ることができます。
サイト上では広告の掲載価格や媒体条件について、提供社と掲載社が直接交渉することも可能です。これにより、メディア企業同士の柔軟な取引が促進されると期待されています。
サービスの利用には初期費用1万円(税別)が必要で、広告取引成立時には広告料金の10%(最低3000円)がシステム使用料として課金されます。当面の間、運用管理費は無料とのことです。
デジタル化の進展により厳しい経営環境に置かれているメディア企業にとって、このプラットフォームは新たな収益機会をもたらす可能性があります。記事の二次利用に加え、広告取引も可能になったことで、より多角的なビジネス展開が期待できそうです。
今後は参加企業および取引をいかに増加させていくかという点が課題となりそうですが、メディア業界全体の活性化につながる取り組みとして注目されます。