Mozillaは、「あとで読む」機能とコンテンツ発見アプリ「Pocket」の段階的終了を決定したと発表しました。これにはPocket Web、Android、iOS、macOSアプリ、およびブラウザ拡張機能が含まれます。
Pocketは何百万人ものユーザーが記事を保存し、読む価値のある記事を発見するのを支援してきましたが、ウェブ上でのコンテンツの保存と消費の方法が進化したため、Mozillaは現代のブラウジング習慣により適したプロジェクトにリソースを集中させる決断をしました。
「Firefoxは億万長者に支援されていない唯一の主要ブラウザであり、私たちの独立性はすべての製品開発の基盤となっています。この独立性により、インターネットの未来をより良い方向に形作るための製品やツールの構築を優先できますが、同時に最大の影響を与えるために時間とリソースを投資する場所について意図的である必要があります」とMozillaは説明しています。
Pocketは2017年にMozillaに買収された後、コンテンツキュレーションと推奨機能の構築に投資し、世界中の人々が質の高いウェブコンテンツを発見しアクセスできるよう進化してきました。過去8年間で、12カ国以上、5つの言語で高品質なコンテンツレコメンデーションを拡大し、毎月数千万人のユーザーと時間と注目に値する記事をつないできました。
サービス終了に伴い、ユーザーは2025年10月8日までいつでも保存したコンテンツをエクスポートできます。その後、すべてのユーザーデータは完全に削除されます。プレミアム月額サブスクリプションは次の請求サイクルの前に自動的にキャンセルされ、年間サブスクリプションは2025年7月8日にキャンセルされ、ユーザーには自動的に日割り計算された返金が行われます。
また、Pocketのメールニュースレター「Pocket Hits」は2025年6月中旬に「Ten Tabs」に名称変更されますが、読者は引き続き同じ高品質のコンテンツを通常の形式で受け取ることができます。
MozillaはPocketの終了後も、Firefoxでの高品質なコンテンツレコメンデーションへの取り組みを継続すると約束しており、「アルゴリトリアル」アプローチを採用して、機械学習アルゴリズムと人間の編集チームの監視を組み合わせ、Firefoxの新しいタブに表示される推奨事項が信頼でき、魅力的で高品質であることを確保するとしています。
