英Future、テックメディア「Tom's Hardware」で有料会員制を実験中

・Future plcがTom's Hardwareで有料会員制ベータ版を導入する試みを開始
・プレミアム内容は専用記事や専門家Q&Aなどで価格に対して意見が分かれる
・品質向上と高付加価値コンテンツの提供が成功の鍵とされ、業界の注目を集める

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英Future、テックメディア「Tom's Hardware」で有料会員制を実験中

英国のメディア企業Future plcが、PCハードウェア・半導体情報を手がけるTom's Hardware(トムズハードウェア)でプレミアム会員制を導入しました。年額69ドル(約1万円)のベータ版サービスとして展開されており、同社の約43のブランドの中でもデジタル購読モデルを持つのは5ブランド目となります。

Tom's Hardwareは1996年に設立され、PCハードウェアとテック製品のニュースやレビューを提供するメディアです。IPSOSの調査によると、6月の英国でのオーディエンス数は91万4,464人で前月比39%の成長を記録しています(Press Gazette)。

年額69ドル、でも「高い」の声

Future plcは2023年12月に発表した成長加速戦略(Growth Acceleration Strategy)において、「高いエンゲージメントを持つ価値ある読者層の拡大」と「プレミアム収益化の推進」を掲げており、Tom's Hardwareでの有料化はその戦略の一環となります。同社は雑誌の印刷部数減少や広告収入の頭打ちに対応するため、収益の多様化を図っています。


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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