世界で7億6,100万人以上が利用するオーディオストリーミングサービスSpotifyは、音声メディアの現在と未来を包括的に分析した調査レポート「The Sound-On Era(サウンドオンの時代)」を発表しました。
本レポートは、米国・英国・ドイツ・メキシコ・日本の消費者5,000人、12市場の広告主105人へのアンケート、および業界専門家30名へのインタビューをもとに作成されたものです。AIとストリーミング技術の進化により、音声がかつての「バックグラウンドメディア」を超え、感情的エンゲージメントと購買行動を結びつける現代メディアの中核になっているとしています。
調査では、消費者の91%が音声ストリーミングのために他のオンライン活動を中断した経験があると回答しました。Spotifyユーザーの80%は音声聴取中に他プラットフォームの動画音声をミュートしており、音声メディアへの没入度の高さがうかがえます。

コンテンツの記憶定着率についても注目すべき結果が出ています。消費者の61%が聴いた音声コンテンツの内容をよく記憶していると回答し、これはSNSコンテンツと比較して6ポイント高い数値です。さらに消費者の36%がSNS広告より音楽・ポッドキャスト広告を信頼しやすいと答えています。
AIと音声の融合による変化も顕著です。2025年5月のAI DJ機能ローンチ後、世界のストリーミング再生数は45%増加しました。同年第4四半期には、同機能ユーザーの42%が音声コマンドを日常的に活用していることが判明しています。

消費者の88%がAIアシスタントからの音声による返答を求めており、広告主の85%がインタラクティブで会話型のオーディオフォーマットは広告の未来であると回答しました。リスナーの57%は、画面オフの状態でも気に入った広告に音声コマンドで反応すると答えています。
音声エージェントの世界市場規模は2024年の24億ドルから、2034年には475億ドルへ拡大する予測も示されています。Spotifyは現在、1億曲以上の音楽、700万番組以上のポッドキャスト、35万以上のオーディオブックを提供しており、有料会員数は2億9,300万人に達しています。




