デジタルマーケティング支援事業を展開する株式会社LANYは、法人向けIT製品比較サイト「ITトレンド」の年間アクセスログ940万件を用いた、ChatGPTのAIクローラーの挙動に関する定量分析レポートを公開しました。
本調査は、LANYが運営するオウンドメディア「LANY LLMO LAB」で発表されたものです。「ITトレンド」を運営する株式会社Innovation & Co.の協力のもと実施されました。
分析期間は2024年12月から2025年11月までの1年間です。人間の行動ログ(GA4)とChatGPT(OpenAI社)のAIクローラーのアクセスログを合わせた計940万件が分析対象となっています。
調査の結果、ChatGPTのAIクローラーは利用者の口コミ(レビュー)や、複数製品を横断して比較できる製品情報の詳細ページ、記事コンテンツなど、企業の公式サイト単独では作りにくい「第三者目線の情報」に多くアクセスしていることが判明しました。
特に注目すべきは、事前学習を担うAIクローラーによるレビューページへのアクセス割合が、人間のそれと比べて約17倍に達していた点です。口コミや製品詳細といった情報が、AIの情報源として重宝されている実態が数値で示されました。
また、事前学習には口コミが、リアルタイムの回答生成には記事や製品詳細が多く参照されるなど、クローラーの種類によってアクセス傾向が異なることも明らかになっています。
LANYは調査結果を踏まえ、「AIに読まれる場所に情報を置く」という観点から、比較サイトへの掲載が今後ますます重要になるとの見解を示しています。ただし、掲載するだけではAIに推奨されるわけではなく、口コミの具体性や製品情報の充実など、AIが参照する情報の質を高めることが重要だとしています。
「ITトレンド」は2007年より運営されている法人向けIT製品の比較・資料請求サイトで、2026年現在8,400製品以上を掲載しています。運営元のInnovation & Co.は、BtoBに特化した営業・マーケティング支援事業を手がける企業です。
検索行動がAIへとシフトするなか、マーケターにとって「自社の情報をAIが読む場所に置けているか」という視点の重要性が高まっています。本調査は、比較サイトがAIの有力な情報源として機能している実態を実データで示した点で、AI時代のマーケティング戦略に一つの示唆を与えるものといえます。

