Link-Uグループ株式会社は、クランチロール株式会社との資本提携及び米国Crunchyroll, LLCとの業務提携を行いました。両社の連携を通じて「Crunchyroll Manga」を含む海外マンガサービス事業を拡大し、IP価値の最大化に向けた取り組みを進めます。
Crunchyroll, LLCはグローバルなアニメブランド「Crunchyroll」を展開しており、2026年5月時点で有料会員数は2100万人を超えています。クランチロール株式会社はその日本法人にあたります。
Link-Uはクランチロール株式会社に対して、1株あたり856円で107万株ほどを発行し、総額で9.17億円。増資後の大株主としては第4位となり、7.03%を保有することになります。14日の終値に対して約6%のディスカウントとなります。
Link-Uは14日の引け後に2026年7月期の通期業績を発表し、業績予想から下方修正し、のれんの減損損失の計上も公表しています。売上高は予想のレンジを下回る48億円、営業利益は黒字の計画が4.83億円の赤字となりました。同社は買収した株式会社Romanzの、のれんを減損したとしています。Link-UはIFRSを適用しているため、減損がそのまま営業利益にヒットします。一方で、そうした一時的な損失を控除した調整後営業利益は4.03億円で前期を上回ったとしています。
Link-UとCrunchyroll, LLCは2025年9月に共同開発契約を締結し、同年10月に「Crunchyroll Manga」をアメリカとカナダで提供開始しました。日本の主要出版社の参画により、配信タイトル数はローンチ時から2倍以上に増加し、会員数も伸びているといいます。
今回の資本提携は、クランチロール株式会社を割当予定先とする第三者割当によるものです。業務提携の内容は、新規地域への展開を含む海外マンガ配信プラットフォーム事業の拡大、開発・運営・コンプライアンスなど配信基盤の強化、IPデータ基盤を活用したコンテンツ発掘や海外展開の三点です。
背景には、日本政府が2033年に日本発コンテンツの海外売上20兆円を目標として掲げるなど、IPの海外展開への期待の高まりがあります。Link-Uは同日発表した「2026年7月期 決算説明資料及び中期経営計画2030」において、IP価値の最大化を大方針の一つに掲げています。
クランチロールのRahul Purini社長は、マンガとテクノロジーに関する知見と日本の出版業界とのネットワークを持つLink-Uとの協業により、優れた物語をより多くのファンに届ける機会を創出できるとコメントしています。Link-Uの松原裕樹代表取締役グループCEOは、今回の提携を中長期的なパートナーシップへと進めるものと位置づけ、出版社、クランチロール、Link-Uがそれぞれの役割を持ち寄り配信地域と作品数を広げていく考えを示しています。

