株式会社オトバンクのポッドキャスト事業「PitPa」は、記事をもとにポッドキャストの制作工程をAIで自動化するシステムを開発しました。記事周辺の情報収集から、耳で聞いて理解しやすい口語台本の作成、AIによる音声収録、BGM制作、各配信プラットフォームへの公開までを一気通貫で行います。
従来のポッドキャスト制作では、情報収集や台本作成、収録などに2~3日の人的な実働時間が必要でしたが、本システムではAIが提示する読み仮名候補を人が「〇・✕」で確認する作業を中心に、実働時間を数分程度に短縮できるとしています。制作コストについても、従来と比較して約10分の1程度に圧縮できるとしています。

PitPaはこれまで2500本以上のポッドキャストを制作してきた知見をシステムに反映しており、記事を単純に読み上げるのではなく、AIが関連情報を収集した上で耳で聞いて理解しやすい構成に再構成する点が特徴です。読み間違いの可能性がある語句をAIが抽出し、人による確認作業を最小限にすることで誤読リスクを抑えながら番組を制作できるとしています。
想定される活用シーンとしては、新聞・ニュースなどのテキストメディアを運営する情報発信者や企業のマーケティング担当者を対象に、記事やマニュアルなど既存のテキスト情報の音声化を挙げています。

実証番組として、日本の歴史上の人物を毎回一人ずつ紹介する『日本史人物をひとりずつ紹介するラジオ』を2026年8月25日から配信開始しました。毎日朝5時と夕方17時の1日2回配信し、ナビゲーターにはAIによる合成音声を使用しています。
オトバンク執行役員でポッドキャスト事業を担当する富山真明氏は、制作コストや工数の問題からこれまで音声化できなかった情報も、今後はポッドキャストとして届けられるようになるとコメントしています。







