「tenki.jp」運営のALiNKインターネットが上場承認

日本気象協会と協業で「tenki.jp」を運営する株式会社ALiNKインターネットが東証マザーズへの上場承認を受けました。上場予定日は12月10日で想定時価総額は約31億円(一の部、有価証券届出書、目論見書)。 「tenki.jp」は1997年にスタート。2002年に公益事業から収益事業…

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日本気象協会と協業で「tenki.jp」を運営する株式会社ALiNKインターネットが東証マザーズへの上場承認を受けました。上場予定日は12月10日で想定時価総額は約31億円(一の部有価証券届出書目論見書)。

「tenki.jp」は1997年にスタート。2002年に公益事業から収益事業に転換後、2005年にALiNKインターネットの創業者で現在も代表取締役CEOを務める池田洋人氏が以前に経営していた会社と営業支援契約を締結。徐々に営業支援に加えて、事業計画の立案やサイトの企画設計にも携わるようになり、2011年には業務提携し共同事業という形となり現在まで運営が行われています。2013年に今の会社に事業が移管されています。

tenki.jpのウェブサイト

ALiNKインターネットは年間40億PV、ツイッターで約280万人がフォローする巨大メディアである「tenki.jp」の運営に特化した会社で、このメディアのアドネットワークを中心とした運用型広告や純広告、タイアップ広告の収入が全体の90%以上を占めるとのこと。国内外のプロダクトを駆使して0.01円単位でチューニングを行っているほか、気象データを加味した独自のアルゴリズムで、天候変化に応じて広告を調整して収益性の向上を目指しているとのこと。

天気マッチング広告の具体例
提供している情報

日本気象協会との協業に依存した「tenki.jp」に特化した事業であるというリスクは一の部でも詳細に説明がされていて、良好な関係を維持しているものの、6ヶ月前通知で解約の可能性はあるとされています。ちなみに契約は締結から3年でその後は1年間の自動更新、レベニューシェア率は同社と協会で49.5:50.5で以前に比べると条件は良くなっているとのことです。また、「tenki.jp」の商標は保有してないものの、システム等の著作権は保有しているため、万一の場合は異なる民間気象事業者からデータを受け新しいメディアを立ち上げる方針としています。

直近の2020年2月期の第2四半期(3月1日~8月31日)の業績は、売上高3億7713万円、営業利益1億9085万円、経常利益1億8441万円、純利益1億2102万円と、営業利益率が50%を超える事業となっています。

公募では約2億円を調達する見込みで、運転資金として採用活動費および人件費、広告宣伝費に充当する予定だとしています。大株主は池田氏が51%を保有しているほか、取締役CTOの松本氏が42.93%を保有し大半を占めています。日本気象協会は0.99%を保有しています。

《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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