凸版印刷株式会社と、出版社・新聞社・テレビ局などのパブリッシャー向けにビジネスグロース支援・プロダクト提供を行う株式会社キメラが、資本業務提携したことを発表しました。

本提携により、凸版印刷が持つ出版・新聞・教育業界などにおけるデジタルコンテンツの開発・提供実績やマーケティングのノウハウと、キメラの持つメディアビジネスにおける知見を融合させ、パブリッシャーの保有するメディアの価値向上を目的としたデジタル化とサブスクリプションモデル構築を目指すとしています。

提携の背景

ライフスタイルの変化やデジタルコンテンツの拡大により、海外ではパブリッシャーの主要な収益源が広告からサブスクリプション(有料購読)へと移行しています。また、デジタルコンテンツの拡大により生活者にとって本当に必要な情報やパブリッシャーの提供する有益なコンテンツが、フェイクニュースを含む膨大な情報に埋もれてしまっているという問題もあります。これらの背景から、国内でもパブリッシャーは、デジタル領域において自社メディアの更なる価値の向上と訴求を行うとともに、収益構造の転換を迫られています。

今回、印刷事業における強みを生かしてデジタルコンテンツを拡大してきた凸版印刷と、パブリッシャー16社・39媒体(2019年10月末時点)に向けてデジタルメディアの事業評価・グロース支援や、事業価値向上に寄与する国外ベンダーのプロダクトを提供してきたキメラが資本業務提携を実施。出版・新聞・教育業界などを中心に、パブリッシャーのデジタルメディアの価値向上に貢献する事業展開を共同で目指すとしています。

メディアの価値向上とサブスクリプションモデル構築を目指す

具体的な事業展開としては、キメラの提供するデジタルメディア向けのプロダクトである記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」やサブスクリプション管理ツール「Piano」を共同で営業・販売。パブリッシャーの保有するメディアのデジタル化からサブスクリプション型モデルの実現・運用まで支援し、デジタルメディアの価値向上を目指します。

また、広告を中心とした収益構造に新たな収益源を構築するとともに、デジタルメディアのブランド価値を向上させるパブッリシャー向けのサブスクリプションモデル構築を目指し、新規サービスを提供していくとのことです。

デジタルとリアルを連携させたマーケティング支援も

イベントや物販、パーソナライズ出版などの凸版印刷が有する生活者とのリアルな接点を創出するソリューションを組み合わせることで、デジタルからリアルまで一貫したマーケティング支援を実現し、読者の獲得やエンゲージメントの向上を支援していくとしています。

凸版印刷とキメラは、2020年度内に50媒体の新規サービス導入を目指すとともに、サブスクリプションモデルの導入を容易にする新規サービスの共同開発、及び2020年秋の提供開始を目指すとのことです。