noteが東証グロース上場企業ココナラの筆頭株主となる株式取得を発表しました。
noteはココナラの創業者である南章行氏から普通株式219万株(議決権比率9.30%)を取得し、筆頭株主となります。取得価額は約7億740万円で、株式の受渡しは4月25日に実施される予定です。
南氏は今年1月にはコンプライアンス違反を理由に取締役会の辞任勧告に基づきココナラの取締役を辞任していました。今回の株式譲渡はそうした経緯も踏まえた動きとなります。
notは「ココナラ社が展開するサービスマーケットプレイス事業に注目し、今後の事業シナジー創出や協業の可能性を検討する戦略的投資の一環」として今回の株式取得を位置づけています。
ココナラは「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくる」をビジョンに掲げ、知識・スキル・経験を売買できるマーケットプレイス「ココナラスキルマーケット」を運営。さらに「ココナラテック」「ココナラアシスト」「ココナラプロ」「ココナラコンサル」「ココナラ法律相談」「ココナラAIスタジオ」など多様なサービスを展開しています。
一方のnoteは個人がコンテンツを発信し収益化できるプラットフォームとして成長し、2023年8月に東証グロース市場に上場しました。テキストや画像中心のコンテンツ販売に強みを持つnoteと、スキルやサービスの提供に強みを持つココナラという、クリエイターエコノミーを支える二つのプラットフォームの連携がどのような化学反応を起こすのか注目されます。
両社とも現時点では「さまざまな分野で協業を推進し、新たな価値創出に取り組む」としていますが、具体的な協業内容や今後の展開については明らかにしていません。今後どのような新サービスや連携が生まれるのか、クリエイターエコノミーの発展を追う上で重要な動きとなりそうです。