早いものでもう年の瀬。皆様にとって2019年はどのような一年だったでしょうか? 2019年1月にオープンしたMedia Innovationも最初の一年を終えようとしています。これまで10回の特集企画、13回のイベントを開催し、多くのメディア業界のキーパーソンを取材してきました。12月特集は「メディア業界2020年の展望」という事でこれまで登場いただいた皆様にメッセージをいただきました。

11月に開催した一冊会サミットvol.1「メディアのミライ事業戦略」with Media Innovation Academyは来場者100名を超える大盛況でした。その一冊会を主催する、小学館 マーケティング局の出村大進氏に2019年の振り返りと、2020年に向けての展望を聞きました。

2019年は出村さんにとって、またメディア業界にとって、どのような年だったでしょうか?

私は2019年の6月から、「一冊会」という、メディアやマスコミに携わる方中心の勉強会をスタートさせました。

メディアのビジネスモデルは何十年前から変わっていない印象で、イノベーションが起きていないのではという課題感があり、メディア業界に人たちが横串しで議論し、意見交換できる場があってもいいのではと考え、会をスタートさせました。

毎月70人~80人のメディア関係者が集まり交流していますし、年末にはNewsPicks社長の坂本さんやオトバンク社長の久保田さん等にご登壇頂き、150人規模のイベントを開催することができました。

一冊会では、どのようなことを行なっているのですか?

一冊会では、参加者の方々に「未来のメディア」をテーマに1分スピーチをして頂いていますが、毎回斬新なアイディアがたくさん集まります。

自らの会社の未来を語る方もいれば、まったく新しいビジネスモデルを話す方もいらっしゃいますし、さらにそのアイディアを元に参加者の間で議論が生まれます。

これだけ「未来のメディア」の新しいアイディアが集まる場は貴重だと思いますし、熱く議論をできる場は価値があると感じていますので、今後も続けていきたいと考えています。

これからのメディアに求められること、直面する課題はどういったことでしょうか?

私は、日本のメディア業界の未来は明るいと感じています。

数年前までは各メディアのデジタル化は喫緊の課題であり、死活問題だと考えられていました。

しかしこれからは、数年後に必ず来る「アフターデジタル」の時代に向けて、戦略を練っていくべきだと考えています。

デジタルでつながっていることが当たり前の時代になると、今度はどれだけ顧客とタッチポイントを持っているかや、どれだけ顧客とコミュニティを築けているかが重要になってきます。

視聴者や読者がまだ多い今だからこそ、「アフターデジタル」に向けて舵を切れば、日本のメディアはまだまだ強みを生かせると私は考えています。

2020年に取り組みたいと考えていることはありますか?

今後、タッチポイントやコミュニティは、より重要性を増していきます。

ビジネスでもプライベートでもそこに注力をして、しっかりと学んでいきたいです。

コミュニティは、やりがいを感じたり、夢をかなえたりできる場であると私は考えます。

「一冊会」もそういった場になれるよう、携わってくれている方々と一緒に力を合わせて作っていきたいと思いますし、少しでも日本のメディアの未来に貢献できるよう、がんばっていきます。