【書評】GAFAの驕りに鉄槌を下し、信頼を基盤としたパラダイムを創る覚悟はあるか…小林弘人『After GAFA 分散化する世界の未来地図』

「いつからか、ビッグデータの有用性を説くべく「データこそ新しい石油」という言葉が使われはじめた。しかし、そこにはデータの権利者が顧みられていない。(中略)そして、そのデータを用いて稼ぐだけ稼ぎ、上前はタックスヘイブンに移転して租税回避を行ない、プラッ…

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【書評】GAFAの驕りに鉄槌を下し、信頼を基盤としたパラダイムを創る覚悟はあるか…小林弘人『After GAFA 分散化する世界の未来地図』

「いつからか、ビッグデータの有用性を説くべく「データこそ新しい石油」という言葉が使われはじめた。しかし、そこにはデータの権利者が顧みられていない。(中略)そして、そのデータを用いて稼ぐだけ稼ぎ、上前はタックスヘイブンに移転して租税回避を行ない、プラットフォーマーの幹部たちだけが富んでいく」(201ページ:以下同じ)

ここで言う「データを用いて稼ぐだけ稼」ぐ「プラットフォーマー」とは、言うまでもなく、Google・Apple・Facebook・AmazonのいわゆるGAFAに他なりません。本書の主題は、これまでのGAFA的なプラットフォームビジネスに対する人々の怒りと反発が生む「民主化されたインターネット」のエコシステム確立に向けた青写真です。


《北島友和》

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北島友和

北島友和

大学院修了後、約4年の編集プロダクション勤務を経て、2006年にイード入社。およそ10年間、レスポンス・RBB TODAY等の編集マネジメントやサービス企画を担当。その後2016年にマーケティングコンサルティング会社に転じ、メディア運営の知見を生かした事業会社のメディア戦略やグロース支援にプロマネとして携わるほか、消費財メーカーの新規事業・商品企画・コミュニケーション戦略立案等の支援に従事している。

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