人気急上昇の「Houseparty」「Netflix Party」などの仮想交流アプリの落とし穴

友人や家族と時間を過ごすことは人間にとって不可欠な活動です。そのため、多人数で集まれないコロナ禍での生活で、オンライン上で人と繋がれるアプリが広く利用されていることは自然なことでしょう。

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<p>人気急上昇中のHouseparty</p>

本記事はThe Conversationに掲載された、オーストリアのEdith Cowan Universityでサイバーセキュリティを専門とするMohiuddin Ahmed教授とPaul Haskell-Dowland教授による記事「Crashing the party: beware the cyber risks of virtualmeet-upapps likeHouseparty」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻訳許諾の下、掲載するものです。

友人や家族と時間を過ごすことは人間にとって不可欠な活動です。そのため、多人数で集まれないコロナ禍での生活で、オンライン上で人と繋がれるアプリが広く利用されていることは自然なことでしょう。

この種のグループビデオチャットアプリで大ヒットしているのは間違いなくHousepartyです。このアプリは「対面のソーシャルネットワーク」と宣伝され、最大8人のグループで同時にビデオチャットが可能です。

しかし、アプリの人気が高まるにつれて、これらのアプリの安全性ついて疑問の声が上がってきています。

Housepartyは2016年にサービスを開始し、新型コロナウイルス(Covid-19)の感染爆発に伴いユーザー数を急増させました。先月の報道によると、週13万ダウンロードから週200万まで急増しています。

「パーティー」は、通常ユーザーの電話連絡先リストからの招待によって開始されます。オプション機能として、Facebookへのリンク機能または位置データによるユーザーの検索機能があります。

AndroidとiOSの両方のデバイスで利用できるため、特定のプラットフォームに利用が制限されているAppleのFaceTime等のサービスよりもはるかに優れています。

しかし、オンライン上で交流できるツールはHousepartyだけではありません。例えば、Netflixパーティーは、GoogleのChromeブラウザを介してコンテンツを共有ストリーミングすることができます。またGoggleboxのようにチャットでミーティングができる機能もあります。

最先端のビデオチャットアプリではありませんが、SkypeやZoomなどの既存のビジネス向け会議ツールを使用する人もいるでしょう。また現在Zoomはよく批判の対象になっているセキュリティの脆弱性への対策に取り組んでいます。


《The Conversation》

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