デジタル時代に生き残るニュースメディアとは? Vox Mediaとサウス・チャイナ・モーニング・ポストが議論

VoxMedia Network、Vox & Recode担当シニア・バイス・プレジデント兼編集長ローレン・ウィリアムズ氏とサウスチャイナ・モーニング・ポスト最高経営責任者ゲイリー・リュー氏が「2020 IPI World Congress」にて登壇し、デジタル時代に持続可能なニュースメディアをどの…

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デジタル時代に生き残るニュースメディアとは? Vox Mediaとサウス・チャイナ・モーニング・ポストが議論

VoxMedia Network、Vox & Recode担当シニア・バイス・プレジデント兼編集長ローレン・ウィリアムズ氏とサウスチャイナ・モーニング・ポスト最高経営責任者ゲイリー・リュー氏が「2020 IPI World Congress」にて登壇し、デジタル時代に持続可能なニュースメディアをどのように構築するかについてセッションを行なっています。動画で全編を視聴する事ができますが、興味深いポイントをご紹介したいと思います。

デジタルは過去20年間でジャーナリズムを劇的に変化させ、情報の流れを民主化してきました。こうした潮流の中、過飽和した市場で持続可能なビジネスモデルを構築するには従来とは異なる新たな試練が存在するという点で二人の考えは一致しました。

最も重要なのは文脈

2014年に立ち上げられたVoxは競合他社と共存し、「ニュースで最も重要な部分は記事ではなく、むしろ文脈であるという考えを促進する」ことでビジネスモデルを変革してきたとウィリアムズ氏は説明しました。Voxは、ニュース記事はあくまで世界の大きな文脈への扉と考えているのです。この考えにサウスチャイナ・モーニング・ポストのリュー氏も賛同しています。

この考えに基づいて、デジタル、オーディオ、ビデオを使用した様々なプラットフォームでの広告やブランドコンテンツの発信に挑戦し、多様な収益モデルの構築を試みているとウィリアムズ氏は語りました。また、その挑戦の中では失敗が大半を占めますが、その一部が新たな収益源になることを私たちは経験していますと語りました。こうしたVoxの試みはNETFLIXの番組の第3シーズンでも説明されています。Voxは常にどこに投資すべきかに考えを巡らすことで消費者に価値を提供してきたのです。

Comscoreは最近、世界で32番目に人気のあるメディア企業としてVoxをランク付けし、今年初めにパンデミックに対応して開始されたVoxの貢献プログラムが高く評価されているとウィリアムズは語りました。こうしたプログラムは、世界の文脈の中で動いているVoxだからこそ実現できたアクションの一例なのでしょう。

使命を定義する


《編集部》

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