TVQ九州放送とSARABiO温泉微生物研究所は、広報業務提携を締結しました。本提携は、SARABiOが開発した畜水産飼料プレバイオティクス「RG92」の社会的価値の最大化に向けたものです。国内の畜水産業が直面する課題解決の一助となることを通じて、地域経済の活性化と持続可能な社会の実現に貢献することを目的としています。
提携に基づき、TVQは福岡を拠点とするテレビ局としての情報発信力と多岐にわたるメディアアセットを活かし、「RG92」の認知度向上とブランドイメージ確立を支援します。
「RG92」は、SARABiOが世界で初めて日本の別府温泉で発見した新種の微生物(温泉藻類)から抽出した、100%天然由来のエキスです。家畜や養殖魚の腸内環境を改善し、自然免疫を活性化させることで、抗炎症・抗酸化作用などが期待されています。
薬品に頼ることなく、家畜や養殖魚の育成率、増体率、飼料効率の向上に繋がり、生産者の収益改善に貢献することを目指しています。100%天然由来成分で食の安全にも配慮しており、国立長寿医療研究センターや東京大学との共同研究も実施。国内の畜産・水産事業所で導入が始まっています。
日本の畜水産業は、少子高齢化や就労人口の減少、さらに世界的な飼料・エネルギー価格の高騰により、経営圧迫という深刻な課題に直面しています。廃業者数の増加は食料自給率の低下に直結している状況です。「RG92」は、こうした問題を解決することに結びつきます。
TVQ九州放送の浅見昭彦氏は「地域メディアとして、私たちは地域社会の発展に貢献することを使命としています。『RG92』という技術が、九州が強みを持つ畜水産業の課題解決に繋がり、ひいては日本の食料安全保障にも貢献しうるという点に社会的意義を感じ、今回の提携を決定いたしました」とコメントしています。
SARABiO温泉微生物研究所の濱田茂氏は「我々が長年の研究の末に発見した温泉微生物『RG92』は、日本の基幹産業である畜水産業の持続可能性を高め、食の未来に貢献できると確信しています」と述べています。
今回の提携は、ローカルメディアが単なる報道機関ではなく、地域の知と産業を広げる媒介者として機能することを示しています。畜水産業が抱える構造的課題に、九州ならではの技術革新を掛け合わせることで、社会的意義のある情報流通と市場創造を支援する動きとして注目されます。