Clubhouse、現在は30代を中心に浸透…第3回認知度調査

LINEリサーチが、音声SNS「Clubhouse」の認知度、利用意向に関するアンケート調査の第3回目を実施しました。1月末に実施された第1回調査から1週間ごとに実施されているこの調査で、話題の新サービスが浸透していく様子が明らかになっています。 目次 認知度は20代以降…

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Clubhouse、現在は30代を中心に浸透…第3回認知度調査

LINEリサーチが、音声SNS「Clubhouse」の認知度、利用意向に関するアンケート調査の第3回目を実施しました。1月末に実施された第1回調査から1週間ごとに実施されているこの調査で、話題の新サービスが浸透していく様子が明らかになっています。

認知度は20代以降を中心に緩やかに上昇

Clubhouseを「知っている」と回答した人の割合は、全体の66%でした。第1回の19%、第2回の52%から上昇を続けていますが、上昇率は緩やかになっていることが分かります。年代別に見てみると、10代での上昇が顕著だった前回調査とは異なり、20代、30代を中心に認知度が上昇しています。

全体認知
認知率推移

利用経験は若者を中心に増加を続ける

続いて、サービスを利用したことがあるかについての質問では、前回調査同様、10代~20代で引き続き利用経験率が増加しており、全体では2ポイント増の6%となりました。また、今回は「利用したが今は利用をやめている」ユーザーも調査。全体では1%、最も利用経験者の多い20代では2%の利用中止者がいることが分かりました。

利用経験率

利用意向は若者で減少、30代で増加

Clubhouseの利用経験が無い人に今後の利用意向を聞いたところ、全体の25%が「使ってみたい」と回答しました。これは前回の調査と同じ割合ですが、年代別では10代、20代で減少、30代で増加が見られました。前回調査時には流行に敏感な若者中心だったのが、現在はより上の年代を中心に話題になっていることがうかがえます。

利用意向年代別

また、現在利用している人に絞って利用意向を調査したところ、Clubhouseを今後も「使いたい」と回答した人は全体の67%、反対に「使いたいと思わない」人は16%でした。多くのユーザーが、現在のサービスを評価しているようですが、使いたいと思わない人の意見として、使い方が分かりづらいことや日本語未対応であることが挙げられたようです。現在はまだベータ版であり、今後アプリとして整備されていけば改善されるかもしれません。

利用者が最も興味のあるジャンルは「知識・教養・教育」

Clubhouse内では、雑談や趣味についてのカジュアルな会話から、ビジネスについてのディスカッションまで幅広いルームが存在します。「Clubhouse認知者」と「Clubhouse現在利用者」では、興味のあるルームジャンルに違いがみられるおもしろい結果となりました。

認知者興味のあるルーム
利用者興味のあるルーム

「Clubhouse認知者」では、「芸能人・有名人」や「音楽」など、他のSNSなどでも話題に上りやすいジャンルが興味を集めています。一方で「Clubhouse利用者」で最も回答が多かったのが「知識・教養・教育」で42.1%でした。また、「ビジネス」「政治」もランクインしており、実際のサービス利用の有無で興味のあるジャンルが大きくことなるようです。

まとめ

これまで3回にわたって行われた調査で、新サービスが注目を集め広まっていく様子の一例が明らかになりました。もちろんサービス内容にもよりますが、概観すると、様々なソーシャルサービスを利用しており情報感度が高い10代~20代が流行の火付け役となり、徐々に30代以降に浸透していくという流れがあるようです。Clubhouseは、招待制であることや有名人が参加し始めたことが相まって、より強くこの傾向を表したと思われます。Clubhouseの(いったんの)成功は、今後新サービスを開発しようとしているディベロッパーにとって価値のある前例となったことでしょう。

《Hideaki Taga》

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