スポーツ報道における新型コロナウイルスの影響、アクセス制限は何をもたらすか?

本記事はThe Conversationに掲載された、イギリスのLiverpool John Moores Universityでジャーナリズムを専門とするTim Abraham教授による記事「How coronavirus has changed the world of sports reporting – and made the jobharder」をCreative Commonsのライセン…

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本記事はThe Conversationに掲載された、イギリスのLiverpool John Moores Universityでジャーナリズムを専門とするTim Abraham教授による記事「How coronavirus has changed the world of sports reporting – and made the jobharder」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻訳許諾の下、掲載するものです。

イングランドのクリケット選手たちは、インドで行われたワンデイインターナショナル戦で敗れた後、いつも通り荷物をまとめ始めました。クリケットメディアが冬のツアーに参加しなかったのはとても珍しいことで、例年とは少し違った雰囲気でした。新型コロナウイルス対策の規制により、イギリスのジャーナリストは渡航できず、自国のツアーをテレビ以外の手段で報道することになったのです。

これは、私がSky sportsで過ごした23年間で初めて直面した状況です。私の仕事は、イングランドのクリケットチームと毎日一緒に過ごし、国内外のキャンプからの最新情報を毎日提供することです。私にとって、定期的に連絡を取り合うことは、ストーリーを把握する上で非常に重要であり、信頼と親近感を築くのに欠かせないことでした。報道とは、最前線に身を置くことであり、物理的な存在感が非常に重要になります。このようなアプローチと労働倫理は、その後の放送局での仕事にも大いに役立ちました。

しかし、「新型コロナウイルス」はこれらを一変させ、記者たちの仕事に支障をきたしています。拡大記者会見が当たり前になり、多くのスポーツ記者が遠隔地で仕事をし、取材は空き部屋で行われます。このような変化について、何人かの元同僚に話を聞いてみました。

Dairy mirror紙のクリケット特派員、ディーン・ウィルソン氏はこう述べました。「仕事をこなすことは不可能ではありません。しかし仕事をするにあたって欠かせない、顔と顔を合わせてのコミュニケーションが決定的に不足しています」。

クリケットライターは、他のスポーツメディアよりも長い間家を離れているため、稀有な存在です。そして、イングランドクリケットチームのコミュニケーション責任者であるダニー・ルーベン氏が言うように、クリケット記者はチームの延長線上にいるのです。彼は、「客観的に報道することが重要で、そのための適切なツールを提供しなければなりません」。と述べました。

その結果、ルーベン氏自身の役割も大きく変わりました。実質的に彼自身がジャーナリストとなり、特に放送局にコンテンツを提供するようになったのです。

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