アメリカン航空、6月末に機内誌を廃止・・・紙廃棄物削減とデジタルエンターテインメントのさらなる充実へ

アメリカン航空は6月10日、機内誌「American Way」を2021年6月末に廃止することを発表しました。1966年創刊の同誌は、業界で最も長く発行されている機内誌であり、文化・ライフスタイル・旅行関連の特集記事を掲載してきました。同誌廃止に伴い、乗客はより多くの機内エンターテイメントを楽しめるようになるとしています。

機内誌「American Way」

同社が発表した機内エンターテインメントは次のとおりです。

・最大600本の映画とテレビ番組
・ロゼッタストーンとスキルシェアのコンテンツを含む、150以上のクリエイティブで効率的な言語学習動画
・旅行メディア企業の英インク・グローバルとの提携による旅行コンテンツ
・BabyFirstやStoryBotsが提供する新作や名作の幅広いキッズコンテンツ
・全米最大規模のミュージックフェスティバルであるオースティン・シティ・リミッツの音楽ライブやコンサート
・リラックスや睡眠、マインドフルネスに関するコンテンツ提供企業のCalmによる瞑想やリラクゼーション

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乗客は、スマートフォンやタブレット、ノートPC、その他の電子機器に、無料で上記のコンテンツをストリーミングできるということです。同誌廃止に伴い、空港マップ、機内食やドリンクのメニュー、映画のリストなど、雑誌の巻末に掲載されていた旅行情報は、同社ウェブサイトやモバイルアプリ、シートバックスクリーンなどで確認できるとしています。

今回の発表により、乗客が求めるより多くのコンテンツを提供できるだけでなく、紙廃棄物がなくなり、航空機自体も軽量化するとしています。同社は飛行機運行においてリデュース・リユース・リサイクルに取り組む方法を常に模索しているということです。

デルタ航空とサウスウエスト航空では、すでに機内誌を廃止しています。アメリカン航空のグローバルブランドマーケティング担当最高責任者であるDana Lawrence氏によると、航空会社がこのように機内誌を廃止しているのは、旅行者の機内エンターテインメントに対する嗜好が変化していることと、機内Wi-Fiを利用した無料オプションのラインナップが充実してきていることが大きな理由であるということです。アメリカン航空では、年間400万部を印刷するために200万ポンド(約907トン)の紙を使用していることから、機内誌の廃止が環境保護の役割も果たすとLawrence氏は述べています

一方で、アメリカン航空と提携して同誌を6年間発行し、ユナイテッド航空の雑誌なども発行しているインク・グローバルは、今回の廃止に同意していないということです。同社の最高経営責任者(CEO)は、同誌が何百万人ものアメリカン航空の乗客にインスピレーションを与えてきたため、惜しまれることになるだろうと語っています。

大手航空会社が機内誌を廃止してデジタルコンテンツに一本化する動きが加速していますが、航空業界全体に影響を与えることになるのでし

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Yuka Hirose
Yuka Hirose
ライター・翻訳者。大学で工学を学び精密機器メーカーで勤務ののち、2020年に独立。群馬県出身。

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