スマートフォン向け動画共有アプリ「Snapchat(スナップチャット)」を運営する米Snapは現地時間10月21日、2021年第3四半期(7-9月)の業績を発表しました。売上高は10億6,700万ドル(前年同期比57%増)、純損失は7,200万ドル、調整後のEBITDAは1億7,400万ドルでした。

1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)は3億600万人(前年比23%増)で、大幅な伸びは見られないものの、4四半期連続で増加率が20%を超えているとのことです。1ユーザーあたりの平均収益は、3.49ドル(前年比28%増)に達しました。

Snapは第3四半期において、主に以下の4つの分野に注力して取り組みを実施したとしています。
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カメラとAR(拡張現実)のプラットフォームに投資
・次世代の「スキャン」をリリースし、スキャンに新しいカテゴリーを追加したことで、カメラが起動するホーム画面から強力なビジュアル検索機能にアクセス可能に。
・AR(拡張現実)開発プラットフォーム「Lens Studio(レンズスタジオ)」で導入された新機能「SnapML」を使用した5つの新しいARレンズが、合計で110億回以上のインプレッションを獲得。
コンテンツ提供に投資
・短編動画機能「スポットライト」に投稿されたコンテンツは、前四半期に比べて2倍以上増加。
・動画コンテンツサービス「ディスカバー」の15社のパートナーが、それぞれ5,000万人以上のユーザーにリーチ。
・オリジナル動画サービス「Snap Originals(スナップオリジナル)」からリリースされた動画「Meme Mom」と「Honestly Loren」は、それぞれ1,000万人以上の視聴者を獲得。
ユーザー向けサービスの拡充
・ユーザーがデジタルアバターで自分自身を表現できるよう、プロフィールに「3D Bitmoji」を導入。導入以来、1億7,000万人以上のユーザーが利用。
・新機能「My Places(私の場所)」を導入し、パーソナライズされたおすすめのレストランや観光スポットを見つけることが可能に。
・友達の誕生日を確認して特別なバースデースナップを遅れる「Birthday Mini」を導入し、導入後21日間で1,000万人以上が利用。
広告主向けサービスの拡充
・マーケティングキャンペーン「Open Your Snapchat」を開始し、ユーザーと広告主の両方にARを体験してもらい、世界のさまざまな市場に合わせた何百ものカスタム体験を提供。
・英国に本拠を置く世界最大の広告代理店グループWPPとの提携のもと、広告主がSnapchat上でARを使った没入感のある体験を構築・提供できるよう支援する「The AR Lab」を発表
・新たなグローバルクリエイティブスタジオ「Arcadia」の設立を発表。新しいテクノロジーを開発し、影響力のある効果的なAR体験を、広告主や広告代理店のパートナー企業に提供。
2021年第4四半期について、売上高は11億6,500万ドルから12億500万ドル、調整後のEBITDAは1億3,500万ドルから1億7,500万ドルの間を想定しているとのこ