FOXが米プロレス団体WWEと共同でNFTマーケットプレイスを立ち上げ

10月27日、米FOXがプロレス団体 WWE(World Wrestling Entertainment, Inc.)と共同でNFT(Non-Fungible Token)マーケットプレイスを立ち上げることが発表されました。マーケットプレイスは、6月にFOXが設立した「Blockchain Creative Labs」のもとに創設される予定であり、プロレスに関連した人やイベントを元にしたNFTが販売されるようです。

NFTに積極的なFOX

エンターテインメント業界においてFOXは最も積極的な企業の一つであると言われています。

今年の6月には、1億ドルを出資してアニメ制作会社Bento Box Entertainmentと共同でクリエイターファンドを立ち上げるとともに、世界初のブロックチェーンキュレーションアニメも発表しました。同時に「Blockchain Creative Labs」も立ち上げられ、クリエイター向けのエコシステムも提供されました。

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さらに今月の13日には、リアリティ歌唱番組「ザ・マスクド・シンガー」シリーズに関連したNFTの販売も発表。「The MaskVerse」と呼ばれるこのNFTは、3個セット20ドルで販売され、全てのNFTを保有するユーザーにはデジタル景品や現実世界での特典が与えられるとのことです。

WWEとの提携

そして今回、FOXはWWEと共同でNFTマーケットプレイスを立ち上げることを発表しました。元々、FOXとWWEは提携関係にあり、改めてNFTの分野で協力していく形となります。また、WWEのようなプロレス団体のNFT参入は今回が初となっています。

今回も「Blockchain Creative Labs」のもとに創設される予定であり、有名レスラーや名場面、レッスルマニアなどライブイベントを元にしたNFTが販売されるようです。マーケットプレイスの名称や立ち上げ時期についてはまだ未定とのことです。

使用するブロックチェーンプラットフォームについては、今年8月に1億ドルの出資を発表したEluvio社の技術が使用される予定であるようです。Eluvio社のプラットフォームは、NFTの作成・販売からイベントチケットの販売、ライブストリーミングまでをサポートしているとのことです。

エンターテインメント業界で増えるNFT参入

FOXに限らずエンターテインメント業界全体でNFTへの参入は増加しています。「スポンジボブ」のIPを所有するバイアコムCBSは今月20日に、Paramount Pictures、Nickelodeon、MTVなどのコンテンツをベースにしたNFTの販売を発表しました。カナダのライオンズゲートは、ホラー映画SAWやJohn Wickに関連したNFTの開発を今年7月に明らかにして

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