老舗競売企業サザビーズがNFTアートで躍進

競売商サザビーズは、2021年のNFT(非代替性トークン)の販売が約1億ドルに上ったと発表した。NFTオークション入札者の78%はサザビーズ初体験。このうち半数以上は40歳未満だった。 注目する理由:創業277年の超老舗オークションハウスがNFTブームに乗り、ミレニアル…

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競売商サザビーズは、2021年のNFT(非代替性トークン)の販売が約1億ドルに上ったと発表した。NFTオークション入札者の78%はサザビーズ初体験。このうち半数以上は40歳未満だった。

注目する理由:創業277年の超老舗オークションハウスがNFTブームに乗り、ミレニアル世代を中心に新たな顧客層を開拓。NFTアートの急成長が裏付けられた。

サザビーズの2021年の売上高全体では73億ドルに達した。年内にまだ20以上のオークションを残しているが、既に過去最高の売り上げを記録している。

現代美術や、時計などの高級品といった従来型オークションの好調に加え、新たにNFTが貢献した。NFT販売は約1億ドルとなり、中には1,180万ドルのCryptoPunkや340万ドルのBored Apeなど単品の高額落札もあった。

今年、NFTはオークション取引の話題をさらった。3月には、競売商クリスティーズのオークションでアーティストBeepleのNFTアートに6,930万ドルの値が付いた。NFT取引市場のValuablesでは、Twitter創業者のドーシー前CEOの最初のツイートが291万ドルで落札された。

7~9月期のNFT取引高は106億7000万ドルと、4~6月期から8倍超の伸びを示したというレポートもある。サザビーズは10月にNFT専用の取引市場を開設。果たして熱狂はどこまで続くのか。

(記事提供元: 経済をシンプルに解説するStrainer)

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