Yahoo!ニュースのコメント欄非表示機能導入後、1日あたり平均3.5件のコメント欄が非表示に

ヤフー株式会社が、ニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」が提供する「Yahoo!ニュース コメント」(以下、コメント欄)に導入したコメント欄非表示機能の導入後の状況を公表しました。

2021年10月19日に導入を開始してから12月18日までの2ヵ月間で、コメント欄が非表示となった記事数は合計216件、1日あたり平均3.5件でした。これは1日あたりの配信記事数に対して約0.05%です。

同期間にコメント欄が非表示となった記事を媒体別に検証したところ、件数が多い順に一般紙・通信社が47件、週刊誌が42件、テレビが41件、ネットメディアが37件、スポーツ紙・夕刊紙が31件、海外メディアが18件という結果になりました。

本機能は、恣意性を排除するため、AIが客観的な指標を用いた基準に従って判定し、自動的にコメント欄を非表示としているといいます。その結果、非表示となったコメント欄を検証したところ、媒体の種類や記事の内容を問わず、さまざまな記事のコメント欄が措置の対象となっていることがわかりました。

本件の検証について、Yahoo! JAPANが2020年に実施した「プラットフォームサービスの運営の在り方検討会」の有識者からは、「コメント欄の非表示措置は、コメント欄に誹謗中傷などの投稿が集中しているような状況において、一定の有効な手段である」という意見があったとのことです。

また、恣意性を排除するために非表示とする際の基準を明確にし、かつなぜそのような基準を採用するのかという理由を対外的に説明しつつ、本機能による施策を継続することについても支持されているといいます。

その他、コメント欄の非表示措置に対する意見以外に、「コメント欄の非表示措置は、建設的な意見も事実上削除してしまうことから慎重さが求められるため、違反者や違反投稿への対策をこれまで以上にきちんと両輪で進めるべきである」といった要望もあったとのことです。

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